日本画を始めるときに最初にそろえたい筆を、比較記事5本で名前が多く挙がった順に4本紹介します。
どれも1本1000円前後で買えるものです。
この記事で紹介する日本画の筆4選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 名村大成堂 日本画筆 彩色筆 中 | ![]() |
最初の1本にする定番の彩色筆 | Amazon楽天Yahoo! |
| 2位 | 名村大成堂 茶軸 イタチ面相 中 | ![]() |
輪郭や細い線を引く面相筆 | Amazon楽天Yahoo! |
| 3位 | 呉竹 絵手紙用彩色筆 中 JG201-102 | ![]() |
500円前後で試せる彩色筆 | Amazon楽天Yahoo! |
| 4位 | あかしや 彩色筆 中 PN-09 | ![]() |
奈良筆の彩色筆 | Amazon楽天Yahoo! |
日本画の筆と水彩画の筆は何が違う?
日本画の筆は、岩絵具や水干絵具を膠(にかわ)で溶いた絵具を塗るために作られています。
水彩画の筆よりも穂が長めで、毛に水と絵具をたっぷり含ませられるものが多いです。
絵具を何度も塗り重ねる日本画では、1回で含める絵具の量が多い筆のほうが、ムラが出にくくなります。
ただ、日本画の筆は水彩画にもそのまま使えます。
逆に、手元にある水彩筆で日本画の練習を始めても問題はありません。
違いが出てくるのは、膠を含んだ絵具を広い面に塗るときです。
毛が硬いナイロンの筆だと、絵具の上をこすってしまい、下に塗った色がはがれることがあります。
日本画の筆の選び方
日本画の筆は種類が多く、画材店に行くと20種類以上並んでいることもあります。
初めてなら、塗るための彩色筆1本と、線を引くための面相筆1本の2本から始めれば十分です。
最初の1本は彩色筆の中サイズがおすすめ
彩色筆は、色を塗るための筆です。
大、中、小とサイズがありますが、はがきからF6号くらいまでの絵なら中サイズ1本で塗れます。
大学の日本画コースが通信教育の学生に勧めている画材一覧でも、彩色筆は中と大が入っていました。
大は背景など広い面を塗るときに使うので、描く絵が大きくなってから足せば間に合います。
細い線は面相筆を1本足すと描ける
面相筆は、穂先が細く、輪郭線やまつ毛のような細い線を引くための筆です。
彩色筆の穂先でも線は引けますが、長い線を同じ太さで引くのは難しいです。
下描きの線をなぞる骨描き(こつがき)をするなら、面相筆が1本あると線がぶれにくくなります。
毛は羊毛と鹿毛の混毛が初心者に扱いやすい
日本画の筆には、羊毛、鹿毛、イタチ毛、タヌキ毛など動物の毛が使われています。
羊毛はやわらかく、絵具をよく含みます。
鹿毛はコシがあり、穂先がまとまりやすい毛です。
この2つを混ぜた筆は、塗りやすさと穂先のまとまりのどちらも持っているので、最初の1本に向いています。
面相筆は、弾力のあるイタチ毛のものが線を引きやすいです。
1本1000円前後の筆で十分に描ける
日本画の筆は、高いものだと1本で数千円から1万円を超えます。
ただ、練習の段階では毛先が早く傷むので、1本1000円前後の筆を使い、傷んだら買い替えるほうが負担が小さく済みます。
今回紹介する4本は、どれも400円台から1000円前後で買えるものです。
日本画の筆でよく名前が出るメーカーは3社
比較記事や画材店のページを見ていると、同じメーカーの名前が何度も出てきました。
迷ったら、名村大成堂、あかしや、呉竹のどれかから選べば大きく外れることはありません。
名村大成堂は画材店でいちばん見かける筆メーカー
名村大成堂は、日本画、水彩画、デザイン用の筆を作っているメーカーです。
画材店の筆の売り場では、ナムラの名前で並んでいることが多いです。
日本画用の彩色筆や面相筆は、サイズ違いまでそろっています。
あかしやは奈良の筆メーカー
あかしやは、奈良筆を作っている筆メーカーです。
絵手紙や水墨画の筆が多く、日本画にも使える彩色筆や面相筆があります。
呉竹は墨と書道用品のメーカー
呉竹は、墨や筆ペンで知られている奈良のメーカーです。
絵手紙用の筆を出していて、日本画を描く人の間でも彩色筆が使われています。
日本画の筆おすすめランキング4選
ここからは、比較記事で名前が挙がった回数が多い順に紹介します。
【1位】名村大成堂「日本画筆 彩色筆 中」

今回読んだ比較記事や画材の紹介ページで、いちばん多く名前が出てきたのがこの彩色筆です。
彩色筆のランキング記事では小、中、大の3サイズがそろって上位に入っていて、筆の種類を紹介する記事でも最初に挙がっていました。
羊毛と鹿毛を混ぜた穂で、絵具をたっぷり含みながら穂先もまとまるので、日本画で最初に買う1本にするならこの中サイズです。
私も日本画の教室に通い始めたときに、最初にそろえたのがこの筆でした。
はがき大の紙に椿を描いたとき、花びら1枚をこの筆1本で塗り終えられました。
水干絵具を含ませると、筆を紙に置いたまま3回ほど動かしても色が途切れません。
穂の根元までしっかり絵具が入るので、同じ色を何度も皿に取りにいく回数が減りました。
穂先だけを紙に当てると、葉の葉脈くらいの線なら引けます。
使い終わったらぬるま湯で膠を落とし、穂先を整えて乾かしています。
半年ほど週1回使いましたが、穂先が割れることはありませんでした。
ただ、新品のときは毛を固める糊が付いているので、最初に水でていねいにほぐす必要があります。
ほぐし方が足りないと穂の根元が固いままで、絵具を含む量が少なくなります。
価格は1000円前後で、4本の中ではいちばん高いです。
それでも、この筆1本で塗りの練習はほとんどこなせるので、私は最初の1本にはこれを選んでいます。
絵具を含む量が多く、広い面でもムラになりにくいです。小と大のサイズもあるので、描く絵に合わせて買い足せます。
4本の中では価格が高めです。新品は糊で固まっているので、使う前に水でほぐす手間があります。
羊毛と鹿毛を混ぜた定番の彩色筆
【2位】名村大成堂「茶軸 イタチ面相 中」

日本画の筆を紹介する記事で、線を引く筆として挙がっていたのがこのイタチ面相です。
彩色筆のランキング記事にも入っていました。
イタチ毛の穂は弾力があり、長い輪郭線を同じ太さのまま引けるので、骨描きをするならこの1本を足してください。
私は1位の彩色筆と一緒に使っています。
下描きをなぞるときに、筆を寝かせずに立てたまま引くと、髪の毛くらいの細さの線が出ました。
穂が短めなので、含める絵具の量は多くありません。
長い線を引くときは、途中で1回絵具を足すつもりでいたほうが線がかすれずに済みます。
価格は500円台で、面相筆としては手に取りやすい値段です。
穂先がまとまりやすく、細い線が引けます。500円台で買えます。
絵具を含む量は少ないので、面を塗るのには向きません。長い線では途中で絵具を足す必要があります。
輪郭線や細部を描くイタチ毛の面相筆
【3位】呉竹「絵手紙用彩色筆 中 JG201-102」

彩色筆のランキング記事で、絵手紙用の筆として上位に入っていたのが呉竹の彩色筆です。
絵手紙用とありますが、形は日本画の彩色筆と同じで、色を塗るための筆です。
400円台から500円台で買えるので、日本画が続くか分からないうちに試す1本として選べます。
穂の太さは約7.5mmで、はがきに花や野菜を描いて塗るのに合う大きさです。
1位の名村大成堂と比べると穂が小ぶりなので、広い面を塗るには時間がかかります。
正直なところ、日本画用として買うなら1位との差がどのくらいあるのか、商品ページや比較記事を読んだだけでは判断がつきませんでした。
小さな絵を描く人や、2本目の塗り用として持っておきたい人には十分な筆です。
4本の中でいちばん安く買えます。はがき大の絵を塗るのに合う大きさです。
穂が小ぶりなので、F6号より大きな絵の背景を塗るには手間がかかります。
はがき大の絵を塗るのに合う彩色筆
【4位】あかしや「彩色筆 中 PN-09」

奈良の筆メーカー、あかしやの彩色筆です。
彩色筆のランキング記事に入っていて、通販サイトでも水墨画、絵手紙、日本画用として売られています。
奈良筆の彩色筆が500円台で買えるので、筆の産地で選びたい人はこちらを選ぶといいです。
穂の太さは約8mmで、3位の呉竹とほぼ同じ大きさです。
商品ページでは水墨画用の筆としても紹介されていて、墨の濃淡を付ける使い方も想定されています。
ただ、動物の毛の筆なので、新品のうちは抜けかけた毛が残っていることがあります。
最初に水でほぐすときに、抜ける毛を取っておくと絵に毛が付かずに済みます。
奈良筆の彩色筆が500円台で買えます。水墨画や絵手紙にも使えます。
新品のうちは抜けかけた毛が出ることがあります。広い面を塗るには穂が小さめです。
奈良筆の彩色筆
日本画の筆は塗り用と線用の2本をそろえると描き始められる
4本を、描く場面ごとに比べました。
1本だけなら1位、線も描くなら1位と2位の組み合わせが、最初にそろえる形として選びやすいです。
| 商品 | 筆の種類 | 面の塗りやすさ | 細い線の引きやすさ | 合う絵の大きさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 名村大成堂 彩色筆 中 | 彩色筆 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | はがきからF6号 | 最初の1本を探している人 |
| 名村大成堂 イタチ面相 中 | 面相筆 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | 大きさを問わない | 骨描きをする人 |
| 呉竹 絵手紙用彩色筆 中 | 彩色筆 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | はがき大 | 安く試したい人 |
| あかしや 彩色筆 中 | 彩色筆 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | はがき大 | 奈良筆を使いたい人 |
価格は変わることがあるので、購入前に各ショップで確かめてください。
はがきに花を描くなら彩色筆1本で始められる
絵手紙や小さな花の絵なら、塗りも線も彩色筆1本で描けます。
まずは1位か3位の彩色筆を1本買い、線が物足りなくなってから面相筆を足せば無駄がありません。
F6号より大きな絵を描くなら大サイズの彩色筆も足す
背景を塗る面積が広くなると、中サイズでは塗り終わるまでに絵具が乾き始めます。
1位の名村大成堂には同じ作りの大サイズがあるので、中と大をそろえると背景と細部を分けて塗れます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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