インテリアの写真で見かける、壁に直接入った植物や英字の絵柄。
あれがウォールステッカーだと聞いても、何でできていて、賃貸の壁に貼っても大丈夫なのかは分かりにくいですよね。
ウォールステッカーは壁に貼るシールの一種で、種類と壁の素材さえ合っていれば、はがして元に戻せます。
2つの種類の貼り方と、貼れる壁と貼れない壁、跡を残さないはがし方まで紹介します。
ウォールステッカーって何? 壁に貼ってはがせるシール
ウォールステッカーとは、壁に貼って部屋の見た目を変えるためのインテリア用のシールです。
アメリカで生まれたインテリア雑貨で、壁紙を張り替えたりペンキを塗ったりしなくても、貼るだけで壁に絵柄が入ります。
多くの商品は、はがしやすい弱い粘着のりを使っています。
そのため、退去のときに元の状態に戻す必要がある賃貸の部屋でも使われています。
貼れる場所は壁だけではありません。
天井や窓、ドア、家具、冷蔵庫に貼る人もいます。
壁の小さな傷や汚れを隠す目的で、10cm前後の小さなステッカーを貼る使い方もあります。
大きさは、部屋の印象を大きく変えるなら1m以上、ポイントとして飾るなら60cm前後が目安です。
シールタイプは台紙からはがして貼るだけ
シールタイプは、ふつうのシールと同じように台紙からはがして壁に貼るウォールステッカーです。
貼る位置をまちがえても貼り直せるので、はじめて使う人はこちらが扱いやすいです。
季節ごとに貼り替えたい人や、何か所にも貼りたい人にも向いています。
- 貼る場所を乾いた布でふいて、ほこりと湿気を取る
- 台紙からステッカーをはがす
- 端から手で押さえながら、空気が入らないように貼る
- 位置がずれていたら、はがして貼り直す
気をつけたいのは、貼り直しを何度もくり返すと粘着のりが弱くなることです。
位置は、先にマスキングテープで印を付けておくと、貼り直しの回数を減らせます。
また、シールタイプは絵柄のまわりに透明なフィルムのフチがあります。
光の当たり方によってはフィルムの表面がテカって見え、フチの形が目に入ることがあります。
転写タイプはシートでこすって絵柄だけを壁に残す
転写タイプは、透明なシートごと壁に貼り、上からこすってからシートだけをはがすウォールステッカーです。
壁には絵柄の部分だけが残るので、透明なフチがありません。
英字や細い線の絵柄は、転写タイプで作られていることが多いです。
- 貼る場所を乾いた布でふく
- 台紙から、透明なシートと一緒にステッカーをはがす
- シートを持って、絵柄を壁に当てる
- シートの上から、ヘラやカードでしっかりこする
- シートの端から、ゆっくりはがす
シールタイプとの大きな違いは、いったん壁に付けると貼り直しがむずかしいことです。
貼る前に、壁に当てた状態で位置をよく確かめてください。
大きな絵柄は、パーツごとに切り分けてから1つずつ貼ると、ずれにくくなります。
| 比べること | シールタイプ | 転写タイプ |
|---|---|---|
| 貼り方 | 台紙からはがして貼る | シートごと貼ってこする |
| 貼り直し | できる | むずかしい |
| 透明なフチ | ある | ない |
| 向いている人 | 季節ごとに貼り替えたい人 | 長く同じ絵柄を飾りたい人 |
貼れるのはビニールクロスやガラス 砂壁や紙の壁紙は避ける
ウォールステッカーが貼れるのは、表面が平らでツルツルしたビニールクロスやガラス、プラスチックです。
マンションやアパートの壁の多くはビニールクロスなので、ほとんどの部屋の壁には貼れます。
反対に、次のような面には貼らないでください。
| 貼れない面 | 理由 |
|---|---|
| 砂壁、繊維壁、コンクリート | 凹凸があってはがれてくる |
| 紙の壁紙、自然素材の壁紙、障子、和紙 | はがすときに表面ごと破れやすい |
| すりガラス、発泡スチロール、木 | のりがうまく付かない |
| 濡れている面、汚れている面 | のりが弱くなる |
お風呂やキッチンなど水がかかる場所は、商品に防水や耐水と書かれたものだけにしましょう。
ふつうのステッカーを貼ると、湿気でのりが弱くなってはがれてきます。
壁のほかでは、ドアや家具、冷蔵庫の扉も、表面がツルツルした素材なら貼れます。
鏡やタイル、トイレのタンクに貼れると書かれた商品もあります。
ただし木の家具でも、塗装がなく木目がそのまま出ている面は、のりが付きにくいので避けましょう。
賃貸の壁は目立たない場所に小さく貼って試す
賃貸の部屋で心配なのは、はがしたときに壁紙が傷むことですよね。
いきなり大きな絵柄を貼らず、家具の裏など目立たない場所に小さなパーツを貼ってはがしてみると、その壁で使えるかが分かります。
試すパーツは、絵柄の端にある葉っぱ1枚や文字1つくらいの大きさで十分です。
貼ってからしばらく置き、はがしたときに壁紙の表面がめくれたり、のりが残ったりしなければ、その壁で使えます。
試す前後に、次の3つも確かめておくと安心です。
- 商品に「賃貸OK」や「はがせる」と書かれているか
- 壁を手でなでて、ザラザラした凹凸がないか
- 貼りたい壁に、窓からの日光が直接当たらないか
3つ目の日光は見落としやすいところです。
日が当たる壁に長く貼ると、ステッカーの色があせるだけでなく、貼っていた部分と周りで壁紙の日焼けに差が出ます。
この差は、退去のときに修繕の対象になることがあります。
はがすときは端からゆっくり 取れにくければドライヤーで温める
ウォールステッカーは、端を少しめくってから、壁に沿わせるようにゆっくりはがします。
一気に引っぱると、壁紙の表面まで一緒にはがれることがあります。
- ステッカーの端を爪で少しめくる
- めくった部分を持ち、壁に沿わせて低い角度で引く
- 途中で固くなったら手を止める
- ドライヤーの温風を当てて、のりをやわらかくする
- 温まったら、また端からゆっくりはがす
長く貼っていたステッカーほど、のりが壁になじんで取れにくくなります。
ドライヤーは同じ場所に当て続けず、少し離して動かしながら温めてください。
壁紙を熱で傷めないためです。
きれいにはがせたシールタイプは、鏡やプラスチックのケースに貼り直して使う人もいます。
引っ越し先で、また別の場所に使えます。
ウォールステッカーは壁の素材を確かめてから選ぶ
ウォールステッカーは、壁に貼ってはがせるインテリア用のシールです。
買う前に壁がビニールクロスかどうかを確かめ、貼り直したい人はシールタイプ、フチを見せたくない人は転写タイプを選びましょう。
はじめてなら、60cm前後のシールタイプを1枚、目立たない場所で試してから広げると安心です。
貼るときは乾いた布でふいてから、はがすときは端からゆっくり。
この2つを守れば、賃貸の部屋でも壁を傷めずに模様替えができます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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