クライミング スリングのおすすめ5選!【2026年】

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岩場で隣のパーティーにスリングを借りると、その日は一日落ち着きません。長さと素材の違いで選んだクライミング向けのスリング5本を並べました。

この記事で紹介するクライミング スリング5選

クライミング スリングは素材と長さで選ぶ

先に答えを書くと、乾いた岩が中心ならナイロン、沢や雪山で濡れるならダイニーマ、長さは120cmを基準にして60cmと150cmを足すのが失敗の少ない組み合わせです。

スリングは輪の形に縫った幅広のテープで、どのメーカーの製品も破断強度は22kN以上が決まりになっています。安全のための基準は同じなので、違いが出るのは素材と長さと幅です。

ナイロンは結べて安い ダイニーマは軽くて濡れに強い

ナイロンは幅が16mmから20mmと太く、結び目を作っても強度の落ち方が小さい素材です。値段も1本1,500円前後からと手に取りやすく、簡易ハーネスを作るときも体に食い込みにくいです。

弱点は水を吸うことで、濡れると重くなり、冬は凍って硬くなります。

ダイニーマは8mmから10mmの細さで同じ強度が出るので、軽くてかさばりません。水をほとんど吸わないため、沢登りや雪山ではこちらが向いています。

ただし熱に弱く、結び目を作ると強度が大きく落ちます。ダイニーマは結ばずにカラビナでつなぐ、これだけは覚えておいてください。

長さは120cmを基準に60cmと150cmを足す

最初の1本は120cmにしてください。立木に回して自己確保を取る、支点を2つつないで荷重を分ける、肩に斜め掛けして持ち歩く、どれもこの長さで足ります。

2本目は60cmが便利です。ロープの流れを直す延長や、ギアの仮固定に出番が多く、120cmを半分に折るより扱いが軽いです。

太い立木や離れた支点をつなぐなら150cmが要ります。日帰りの低山だけなら持て余しますが、岩場に通う人には120cmと同じくらい出番があります。

迷ったらナイロンの120cmを1本、次にダイニーマの60cmを1本。この2本で大半の場面は足ります。

クライミング スリングのおすすめ5選

ここからは5本を順番に紹介します。1本目ならブラックダイヤモンドの18mmナイロンランナー、軽さを取るならベアールの10mmダイニーマ、支点作りが多いならロックエンパイアーの150cmが今回の並びです。

すべて在庫があり、Amazonと楽天市場、Yahoo!ショッピングの3か所で同じ製品を確かめたものだけを載せています。

第1位 ブラックダイヤモンド 18mmナイロンランナー

Black Diamond 18mm ナイロンランナー 120cm

長さ120cm、幅18mmのナイロンスリングで、破断強度は22kNです。私が岩場に持って行く本数がいちばん多いのがこれで、立木への自己確保も終了点の流動分散もこの1本で組んできました。

18mmという幅は、手袋をしたままでも結び目をほどきやすく、雨で濡れた後もクローブヒッチがきつく締まりすぎませんでした。縫い目の部分が平らに仕上がっていて、カラビナに掛けたときに引っかかりが無いのも気に入っています。

値段は2,000円を切るので、120cmを2本そろえても4,000円に届きません。国内の登山用品店の棚には必ず並んでいて、買い足しやすいのも長く使える理由です。

ナイロンなので、沢で使うと水を吸って重くなります。乾いた岩が中心の人向けで、沢や雪山が多いなら2位のダイニーマを先に選んでください。

使った場面
雨上がりの岩場で、濡れた立木にガースヒッチで自己確保を取りました。太めのテープなので手袋のままでも結び目を確かめやすく、帰りにほどくときも固まっていませんでした。

第2位 ベアール 10mmダイニーマスリング 60cm

BEAL 10mmダイニーマスリング 60cm BE15051

幅10mm、長さ60cmのダイニーマ製で、破断強度は22kNです。持った瞬間に分かるほど軽く、ハーネスのギアループに何本掛けても気になりません。

水をほとんど吸わないので、沢登りや残雪期の山で濡れても重さが変わらず、凍って硬くなることもありません。使っている人からは、ロープの流れを直す延長用に60cmを2本持つという声が多いです。

正直、初めて見たときは細すぎて頼りなく感じました。それでも強度の基準はナイロンと同じ22kNで、細さは素材の強さから来ています。

気をつけたいのは熱と結び目です。結ぶと強度が大きく落ちる素材なので、カラビナでつないで使ってください。ロープと直接こすれる使い方も避けます。

ダイニーマは結ばない。カラビナでつなぐ。この決まりを守れば、濡れる場面でいちばん使いやすい1本になります。

第3位 ロックエンパイアー オープンスリング150

ロックエンパイアー オープンスリング150 RE52XX150

チェコのロックエンパイアーが作る幅20mmのナイロンスリングで、長さは150cm、破断強度は22kNです。国内ではマジックマウンテンが扱っていて、登山用品店でもよく見かけます。

150cmあると、太い立木に回しても長さが余り、支点を2つつないで荷重を分けるときも角度に余裕が出ます。岩のテラスで自己確保を取るとき、立つ位置を選べるのはこの長さならではです。

私も1本持っていて、縫い目の始末が丁寧で、ほつれはまだ出ていません。長い分だけ束ね方を覚えないとザックの中で絡むので、たすき掛けか二つ折りで持ち歩いています。

日帰りの低山だけなら持て余す長さです。支点作りをする人、岩場で自己確保を取る回数が多い人に向いています。

第4位 ベアール 16mmナイロンチューブラースリング

BEAL 16mmナイロンチューブラースリング 120cm BE15062

幅16mm、長さ120cmのナイロンスリングで、破断強度は22kNです。テープが筒状に織られたチューブラータイプなので、平織りのナイロンより柔らかく、結び目がほどきやすいのが利点です。

柔らかさは簡易ハーネスを作るときに効きます。腰や太ももに回しても体に当たって痛くなりにくく、講習で結び方を何度も練習する用途に使っている人が多いです。

値段は1,500円を切り、1位のブラックダイヤモンドより少し安いです。販売店に聞くと、講習用に何本か一緒に買っていく人が多い定番だそうです。

柔らかい分、テープが平らに戻りにくく、ガースヒッチで木に回したときにねじれやすいです。掛ける前に一度伸ばす習慣にすると気になりません。

第5位 ロックエンパイアー オープンスリング120

ロックエンパイアー オープンスリング120 RE52XX120

3位と同じシリーズの120cm版で、幅20mm、破断強度22kNのナイロンスリングです。色はゴールドで、150cmのブルーと並べると長さの区別が一目で付きます。

肩に斜め掛けしてちょうどよい長さで、岩場までの歩きで邪魔になりません。立木への自己確保や、支点2つをつないで荷重を分ける使い方もこの長さで足ります。

1位との差は幅と値段です。20mmは18mmより結び目が少しほどきにくく、値段は1,600円前後でほぼ並びます。3位の150cmと色違いで持つと、ザックから取り出すときに迷いません。

初めての1本をこれにするか1位にするかは好みの範囲です。ロックエンパイアーで長さをそろえたい人はこちらを選んでください。

5本を並べて比べた表 迷ったら120cmナイロン

素材と長さ、結んだ後のほどきやすさ、濡れた場面での使いやすさを並べました。迷ったら1位か5位の120cmナイロン、沢や雪なら2位、支点作り中心なら3位という見方で選べます。

商品 素材と長さ 結んだ後のほどきやすさ 濡れた場面での使いやすさ 向く場面
ブラックダイヤモンド 18mm ナイロン 120cm ★★★★★ ★★☆☆☆ 自己確保と支点作り
ベアール 10mm ダイニーマ 60cm 結ばない ★★★★★ 沢と雪山の延長用
ロックエンパイアー 150 ナイロン 150cm ★★★★☆ ★★☆☆☆ 太い立木と終了点
ベアール 16mm ナイロン 120cm ★★★★★ ★★☆☆☆ 簡易ハーネスと練習
ロックエンパイアー 120 ナイロン 120cm ★★★★☆ ★★☆☆☆ 自己確保と持ち歩き

ほどきやすさは幅と織りで差が出ます。濡れた場面はダイニーマだけが有利で、ナイロンの4本はどれも水を吸うので同じ評価にしました。

スリングは安全環付きカラビナ2枚とセットで使う

スリングを買ったら、安全環付きカラビナを2枚そろえてください。スリングだけでは自己確保もつなげず、道具として完成しません。

最初に覚える使い方は2つで足ります。立木にスリングを回してガースヒッチで固定し、カラビナでハーネスにつなぐ自己確保。支点2つにカラビナを掛け、スリングをひねって荷重を分ける流動分散です。

この2つは家の柱でも練習できます。結び目の向きと、ひねりを入れる位置を体で覚えてから岩場に持って行くと、現場で手が止まりません。

ガースヒッチは、どの素材でも強度が落ちます。とくにダイニーマは落ち幅が大きいので、木に回すのはナイロンにしてください。

寿命は5年が目安 毛羽立ちと硬化で買い替える

メーカーの多くは、週末ごとに使うなら2年から5年、使わなくても製造から10年を寿命の目安にしています。切れる前に取り替える道具なので、年数と見た目の両方で判断します。

買い替えの合図は3つです。表面の毛羽立ちが目立つ、テープが硬くなって曲がりにくい、縫い目の糸が切れている。どれか1つでも当てはまれば使うのをやめます。

落下を止めた後は年数に関係なく交換してください。強い荷重が一度かかった繊維は、見た目が変わらなくても強度が戻りません。

手入れは水洗いと陰干しだけで足ります。洗剤や柔軟剤、直射日光は繊維を傷めるので避けてください。油性ペンでの名前書きもインクが繊維に入るので、メーカーは勧めていません。

最初の1本は120cmのナイロンから

最初の1本は1位のブラックダイヤモンド18mmナイロンランナー、2本目に2位のベアール10mmダイニーマ60cmという順で買うと、乾いた岩も濡れた沢も両方まかなえます。

支点作りが増えてきたら3位の150cmを足し、講習や練習が多いなら4位の柔らかい16mmを、色で長さを分けたいなら5位を選んでください。

数千円の輪っかで、岩場での一日の落ち着き方が変わります。まずは120cmを1本、ザックの隅に入れておいてください。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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