夏に花束を飾ると、3日もたたずに花首が下を向いてしまう。春や秋なら1週間以上もつ花でも、夏は4〜5日で傷むことが多いです。
原因の多くは、暑さで花瓶の水が傷みやすくなることにあります。水の量と置き場所を少し変えるだけで、夏でも花瓶の花を長持ちさせる方法はあります。
夏に花瓶の花がすぐ傷むのはなぜ?

夏に花がすぐ傷むいちばんの原因は、気温が上がって花瓶の水の中で雑菌が増え、茎の切り口がふさがることです。
切り花は、水のほとんどを茎の先から吸い上げています。切り口がぬめりでふさがると、水を吸えなくなって花がしおれます。
切り花の日持ちの目安は、季節によって次のように変わります。
| 季節 | 日持ちの目安 |
|---|---|
| 春と秋 | 1週間〜10日 |
| 夏 | 4〜5日 |
| 冬 | 10日〜2週間 |
夏は冬の半分以下しかもちません。水が傷む前に手を打てば、夏でも花は長くもちます。
花屋で買ってきたばかりの花は、飾る前に水揚げをしておくと、最初の数日のしおれ方が変わります。
水揚げは、茎の先を水の中で切り、茎の3分の2以上が浸かる深めの水に3〜4時間ほど入れておくやり方です。花がしっかり水を吸ってから、浅い水の花瓶に移します。
夕方に買った花なら、バケツや深めの容器で水揚げをして、寝る前に花瓶に移せばOKです。
花瓶の花を長持ちさせる方法1 水は浅めにして毎日替える
夏の花瓶の水は、茎の切り口が浸かるくらいの浅さにして、毎日1回は替えましょう。
花瓶いっぱいに水を入れたくなりますよね。ただ、水に浸かっている茎の部分は傷みやすく、水も早く濁ります。水が少ないぶん、こまめに替えるほうが花は長持ちします。
水替えのときは、次の4つをまとめてやると効果が上がります。
- 花を花瓶から抜き、茎のぬめりを流水で指でこすって落とす
- 茎の先を1〜2cm、水の中で斜めに切る(水切り)
- 花瓶の内側をスポンジで洗い、ぬめりを残さない
- 水に浸かる部分の葉を取ってから花を戻す
水切りは、ボウルに水を張って、その中ではさみを入れるやり方です。空気に触れずに切れるので、切り口から水を吸いやすくなります。
花瓶を水ですすぐだけで済ませる人が多いですが、内側のぬめりが残ると、新しい水もすぐに濁ります。花瓶の花を長持ちさせる方法としては、ここを毎回洗うのがいちばん効きます。
花瓶の花を長持ちさせる方法2 直射日光とエアコンの風を避ける
夏の花瓶は、直射日光が当たらず、エアコンの風も直接当たらない、涼しい日陰に置くのがおすすめです。
日が当たる窓辺に置くと、花瓶の水の温度が上がって雑菌が増えやすくなります。エアコンの風が当たる場所では、花びらや葉から水分が抜けて、早くしおれます。
置き場所を選ぶときは、次の3つを見てください。
- カーテンを閉めていても西日が差し込む窓辺は避ける
- エアコンの吹き出し口の正面や真下に置かない
- テレビや冷蔵庫の横など、家電の熱が出る場所に置かない
出かける前に、玄関や北向きの部屋など、日中も温度が上がりにくい場所へ花瓶ごと移す人もいます。夜はリビングに戻せばOKです。
締め切った部屋は、日中に30度を超えることもあります。留守にする日は、花瓶の水を替えてから出かけるだけでも、帰ってきたときのしおれ方が違います。
寝る前に花瓶ごと涼しい玄関へ移しておく人も多いです。夜のあいだ水の温度が上がりにくく、翌朝まで花がしゃきっとしています。
花瓶の花を長持ちさせる方法3 水に入れるものは少しだけ

花瓶の水に何か入れるなら、市販の切り花栄養剤がいちばん手軽で、砂糖や漂白剤は量を守って少しだけ入れます。
家にあるもので代わりにするときの量は、次のとおりです。
| 入れるもの | 量の目安 | 役割 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 切り花栄養剤 | 商品の表示どおり | 栄養と雑菌をおさえる成分が両方入っている | 薄めすぎない |
| 砂糖 | 水200ccに小さじ1弱 | 花の栄養になる | 入れすぎると雑菌が増える |
| 台所用の漂白剤 | 水300ccに1滴 | 雑菌をおさえる | 多いと花が傷む |
| 10円玉 | 2〜5枚 | 銅で水の汚れをおさえる | よく洗ってから入れる |
砂糖だけを入れると、花の栄養と一緒に雑菌のえさにもなります。夏は砂糖を入れるなら漂白剤も1滴足すか、両方入っている栄養剤を使うほうが安心です。
花束を買ったときに付いてくる小袋の栄養剤も、同じ役割です。捨てずに使ってみてください。
夏に長持ちしやすい花と傷みやすい花は?
夏に長持ちしやすいのは、クルクマ、センニチコウ、アルストロメリア、カーネーション、スターチスなどで、ひまわりやアジサイは水が傷みやすいので手間がかかります。
長持ちしやすい花と、扱いに気をつけたい花を分けると次のようになります。
- 長持ちしやすい花は、クルクマ、センニチコウ、アルストロメリア、カーネーション、スターチス
- 葉や枝もの、とくにドウダンツツジなどは花より長くもちます
- 気をつけたい花は、ひまわりとアジサイ
ひまわりは茎が太く、水に浸かった部分から傷みやすい花です。水を少なめにして、茎が少しだけ浸かるくらいにしておくと長持ちしやすくなります。
アジサイは花から水分が抜けやすく、暑い部屋ではすぐにしおれます。1本でも飾れるので、夏は本数を減らして小さめの花瓶にするのも手です。
花屋で選ぶときは、つぼみが少し残っている花を選ぶと、家で開いていくぶん長く飾れます。全部の花が開ききった花束は、見た目は華やかですが、夏は数日で終わりやすいです。
迷ったときは、お店の人に「夏に長くもつ花はどれですか」と聞いてみるのもおすすめです。その時期に入っている花の中から、もちのいいものを教えてもらえます。
花瓶の花を長持ちさせる方法4 花瓶は洗いやすい形を選ぶ

夏は毎日花瓶を洗うので、口が広くてスポンジが底まで届く花瓶を選ぶと、手入れが続けやすくなります。
口が細い一輪挿しは見た目がきれいですが、中にブラシが入りにくく、ぬめりが残りがちです。夏だけでも、手を入れて洗える形の花瓶に替えると水が濁りにくくなります。
花瓶の素材でも、夏の扱いやすさは変わります。
- 透明なガラスは、水の減り方と濁りがひと目で分かる
- 陶器は、中が見えないので、水の量を毎朝のぞいて確かめる
- 色付きガラスは、濁りは目立たないが、そのぶん水替えを忘れやすい
夏に初めて花を飾るなら、透明なガラスで口の広い花瓶から始めると、水替えのタイミングが分かりやすいです。
夏の朝5分で済む花瓶の手入れの流れ
夏に花瓶の花を長持ちさせる方法は、毎朝5分の水替えと、涼しい置き場所の2つを続けることです。
朝の手入れは、次の流れでやると5分ほどで終わります。
- 花瓶から花を抜いて、茎のぬめりを流水で落とす
- 茎の先を水の中で1〜2cm切る
- 花瓶を洗い、切り口が浸かる程度の水を入れる
- 栄養剤か漂白剤を少し入れて、花を戻す
- 日の当たらない場所に置く
花びらが傷んだ花は、ほかの花より先に抜いておきます。傷んだ花を残すと、水が早く濁ります。
花束の花が短くなってきたら、小さめの花瓶やコップに移して、残った花だけでも飾り続けてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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