A3の額縁を買ったものの、壁に何を刺せばいいのか分からず立てかけたままになっていませんか。
A3額縁の壁掛け方法は、額の重さよりも先に「壁のタイプ」で決まります。
壁の見分け方から、フックの本数、掛ける高さ、賃貸で気をつけることまで、この順番で進めれば初めてでも1枚掛けられます。
【壁のタイプ別】A3額縁の掛け方
日本の住宅の壁は、多くが石膏ボードです。
石膏ボードなら専用のピンフック、木の壁なら細い釘かピン、コンクリートならピクチャーレールか粘着フックと、壁ごとに使うものが変わります。
壁に合わないものを使うと、フックごと抜けて額が落ちます。
石膏ボードの壁は斜めにピンを刺すフックを使う
石膏ボードは中が固めた粉なので、普通の画鋲やまっすぐ刺す釘では抜けやすいです。
使うのは、細いピンを壁に対して斜めに刺す「石膏ボード用フック」です。
ピンを3方向から打ち込むタイプには、耐荷重5kgのものがあります。
A3額縁なら、この5kgクラスで重さは足ります。
ピンは手で押すだけでは入りにくいので、金づちで軽くたたいて入れましょう。
木の壁は細い釘かピンでそのまま掛けられる
ノックして固い音がする壁は、木の壁か、石膏ボードの裏に木の柱がある場所です。
木にはピンや細い釘がしっかり効くので、石膏ボードより抜けにくくなります。
柱の上に掛けたい場合は、針を刺して固い手ごたえがある位置を探すと見つけやすいです。
コンクリートの壁はピクチャーレールか粘着フック
コンクリートの壁には、ピンがほとんど刺さりません。
天井近くにピクチャーレールが付いていれば、そこからワイヤーで吊るすのが一番確実です。
レールが無い場合は、はがせる粘着タイプのフックを使います。
粘着タイプは、パッケージに書かれた耐荷重と、貼れる壁の種類を先に確かめてから選びましょう。
掛ける前に重さと壁の種類を5分で確かめる
フックを選ぶ前に、確かめることは2つだけです。
額縁と中身を合わせた重さと、壁の種類が分かれば、使うフックが決まります。
重さは体重計に2回乗れば分かる
額縁の重さは、キッチンスケールにのらないことが多いです。
そんなときは体重計を使います。
- 自分だけで体重計に乗って数字を見る
- 額縁を持ってもう一度乗る
- 2回の差が、額縁と中身を合わせた重さ
前の面が樹脂の軽いA3額縁なら、数百グラムで収まるものが多いです。
前の面がガラスのものや木の太い枠のものは、同じA3でも重くなります。
壁の種類はノックと針で見分ける
壁を指の関節で軽くノックしてみてください。
コンコンと軽く響く音なら石膏ボード、コツコツと詰まった音なら木か柱の上です。
もう1つの方法は、目立たない場所に細い針を刺してみるやり方です。
抜いた針の先に白い粉が付いていたら石膏ボードです。
針がまったく入らない場合は、コンクリートと考えてください。
【フックの本数】A3でもフックは2本で掛ける
軽いA3額縁でも、フックは1本より2本がおすすめです。
2本で支えると重さが2か所に分かれ、額が傾きにくくなります。
片方のフックが抜けても、もう片方で額を支えられるのも2本にする理由です。
1本だと、壁の前を人が通った風や、掃除機が当たっただけで額が斜めになりがちです。
フックの耐荷重は、額の重さぴったりではなく余裕のあるものを選びましょう。
耐荷重が大きすぎて困ることはありません。
フック2本の位置は額の裏の金具から測る
2本で掛けるときにいちばん迷うのが、フックを打つ位置です。
目分量で打つと、額を掛けたときに左右の高さがずれます。
先に額の裏の金具の間隔を測り、その数字を壁に写すと、打ち直しがほぼなくなります。
- 額の裏にある左右2つの吊り金具の間を、メジャーで測る
- 額を掛けたい高さの壁に、マスキングテープを横に貼る
- テープの上に、1で測った間隔で2つ印を付ける
- スマホの水平器アプリをテープに当てて、2つの印が水平か確かめる
- 印の位置にフックを取り付け、テープをはがす
マスキングテープの上なら、印を何度書き直しても壁は汚れません。
紐で掛ける額の場合は、紐を引っ張ったときに一番上に来る位置が、フックの高さになります。
紐を指で持ち上げて、額の上の辺からどれだけ下がるかを先に測っておきましょう。
【高さ】額の中心は床から140〜150cmにする
額縁を掛ける高さで迷ったら、額の中心が床から140〜150cmに来る位置を目安にしてください。
立ったときの目の高さに近く、部屋のどこから見ても見上げずにすむ高さです。
A3の紙は長い辺が42cmなので、縦に使うと額の高さは42cmより大きくなります。
中心を145cmに合わせると、額の上の辺は床から170cm近くになります。
先に上の辺の高さを計算しておくと、フックを打つ位置を決めやすいです。
ソファやチェストの上なら家具に近づける
ソファやチェストの上に掛ける場合は、140〜150cmにこだわらなくて大丈夫です。
家具との間があきすぎると、額だけ浮いて見えます。
座ったときの目の高さに近づけるつもりで、少し下げて掛けましょう。
2枚並べるなら中心の高さをそろえる
A3を2枚並べて掛けるなら、2枚の中心を同じ高さにそろえましょう。
額と額の間は、2枚とも同じ幅にすると並びがきれいに見えます。
マスキングテープで2枚分の位置を先に貼っておくと、並べたときのすき間も確かめられます。
【賃貸】ピンの穴は通常の傷みとして扱われることが多い
賃貸の部屋で一番気になるのが、退去のときに壁の穴をどう扱われるかですよね。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、画鋲やピンの穴で、下地ボードの張り替えまでは要らない程度のものは、通常の損耗の例に挙がっています。
一方で、重いものを掛けるために開けた釘穴やネジ穴で、下地ボードの張り替えが要るものは、借りる側の負担の例に入っています。
石膏ボード用のピンフックの穴は、画鋲の穴より少し大きい程度です。
ただし、契約書に壁への取り付けを制限する特約があれば、そちらが優先されることがあります。
気になる場合は、フックを付ける前に管理会社に聞いておくと安心です。
フックを外すときはピンを1本ずつ抜く
ピンを何本も刺すフックは、フックごと引っ張ると穴が広がります。
ピンを1本ずつまっすぐ引き抜いてから、フックを外しましょう。
残った小さな穴は、ホームセンターなどで売っている壁紙用の穴埋め材で目立たなくできます。
掛けたあとに額が前に傾くなら下の角にスポンジを貼る
紐で掛けた額は、上の部分が壁から離れて前に傾きやすいです。
額の裏の左下と右下に小さなスポンジを貼ると、壁と額のすき間が上下でそろいます。
スポンジは角より少し内側に貼ると、正面から見えません。
スポンジがすべり止めにもなるので、額が左右に傾くのも防げます。
年に数回は外して裏の金具と紐を見る
掛けっぱなしにしていると、紐が傷んだり金具がゆるんだりしても気づけません。
年に数回は額を壁から外して、裏の金具と紐を確かめましょう。
そのときに裏にたまったほこりもふいておくと、壁の汚れも防げます。
重さと壁の種類が分かれば、フックの取り付けそのものは5分もかかりません。
まずは壁をノックして、どのタイプの壁かを確かめるところから始めてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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