LED電球が5年で切れる原因と寿命4万時間の本当の意味

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10年もつと思って替えたLED電球が、5年ほどで点かなくなった。そんなとき、ハズレを引いたのかと気になりますよね。

LED電球の寿命は、つけている時間と付けている器具でかなり変わります。5年で切れた理由と、交換する前に見ておくところを紹介します。

寿命4万時間は1日22時間つけて5年の計算

パナソニック LED電球 60W形相当 電球色

LED電球のパッケージによく書いてある「定格寿命4万時間」。

これを5年で使い切るには、1日に約22時間つけっぱなしにする必要があります。

ふつうの家の使い方なら、5年で寿命が来ることはまずありません。

1日につける時間 1年の点灯時間 4万時間に届くまで
5時間 約1,800時間 約22年
8時間 約2,900時間 約14年
10時間 約3,650時間 約11年
22時間 約8,000時間 約5年

白熱電球の寿命は1,000〜2,000時間ほど、蛍光灯は6,000〜12,000時間ほどです。

それとくらべると、LED電球の4万時間はかなり長い数字です。

ただし、この4万時間は「この時間までは必ず点く」という約束ではありません。

JISの決まりでは、LEDの寿命は「点かなくなるまで」か「明るさが最初の70%まで下がるまで」の、短いほうの時間です。

つまり4万時間は、設計上の目安と考えておくのがいいです。

LED電球の寿命は「切れるまで」だけでなく「暗くなるまで」も含んだ数字です。4万時間たつ前でも、使い方によっては先に暗くなったり点かなくなったりします。

5年より早く切れる原因は熱に弱い電子部品

LED電球が5年もたずに切れるとき、多いのはLEDそのものではなく、電球の中にある電子部品が熱で傷むケースです。

LED電球の根元には、家の電気をLED用に変える回路が入っています。

この回路に使われている電解コンデンサという部品が、熱に弱いんです。

熱がこもりやすいのは、次のような場所です。

  • カバーで電球がすっぽり覆われた密閉形の器具
  • 天井の断熱材に埋め込まれたダウンライト(断熱材施工器具)
  • 口金が小さいE17の電球を使う器具
  • 浴室や玄関の外など、湿気や温度差の大きい場所

小さいE17の電球は、熱を逃がす部分も小さくなります。

そのため、同じ使い方でもE26より早く傷みやすい傾向があります。

また、点滅したり、スイッチを入れてから点くまで時間がかかったりするのは、回路が弱ってきたサインです。

このサインが出たら、近いうちに点かなくなると考えておきましょう。

LED電球を買う前に器具との相性を3つ確かめる

アイリスオーヤマ LED電球 密閉器具対応

5年より早く切れるのを防ぐなら、器具に合った表示のあるLED電球を選ぶのがいちばん効きます。

買う前に、次の3つを順番に見てください。

  1. 器具にカバーがあって電球が覆われるなら、パッケージに「密閉形器具対応」があるか見る
  2. 天井に埋め込むダウンライトなら、器具のラベルに断熱材施工器具の表示(SB、SGI、SG)があるか見る
  3. 明るさを変えるつまみやリモコンがある器具なら、「調光器対応」と書いた電球を選ぶ

断熱材施工器具に使えるLED電球は限られます。

メーカーのカタログでも、断熱材施工器具には使えないと書かれている電球が多いです。

調光器付きの器具に、調光器対応ではないLED電球を付けるのも避けたほうがいいです。

パナソニックのカタログでは、調光機能付きの器具には100%の明るさで使う場合も使えないと書かれています。

浴室や屋外に付けるなら、防湿型や屋外用と書かれたLED電球を選びましょう。

器具のラベルは、カバーの内側や器具の根元に貼ってあることが多いです。電球を外したついでに見ておくと、次に買うときに迷いません。

5年保証のLED電球は無料で交換してもらえる

5年以内に切れたなら、メーカーの保証で新しい電球に替えてもらえる場合があります。

パナソニックは、対象のLED電球が購入日から5年のあいだに点かなくなったとき、無料で代わりの電球と交換する保証を出しています。

アイリスオーヤマも、定格寿命4万時間と書かれたA形やG形のLED電球に5年保証を付けると発表しています。

ただし、どの電球でも5年というわけではありません。

アイリスオーヤマの発表では、人感センサー付きの電球は3年、調光器対応の電球は対象外でした。

パナソニックの保証も、取り扱いの注意を守って使っていた場合が対象です。

  • レシートや納品書は、電球を替えたら箱と一緒にとっておく
  • パッケージに書かれた保証期間と対象を、捨てる前に写真で残しておく
  • 器具が密閉形なのに非対応の電球を使っていた場合は、対象外になることがある

使っている人からは、レシートが見つからなくても製造日から数えて対応してもらえたという声もあります。

あきらめる前に、メーカーの窓口に問い合わせてみてください。

保証の期間や対象は、メーカーや製品によって違います。手元の電球の型番で、メーカーの公式サイトの保証ページを確かめてください。

5年使って暗くなったLED電球は替えどき

東芝 LED電球 全方向 電球色

LED電球は、白熱電球のようにある日いきなり切れるより、少しずつ暗くなることが多いです。

点いていても、新品のときより暗いと感じたら替えてかまいません。

寿命の決まりでも、明るさが70%まで下がったら寿命という考え方です。

パナソニックが商店街に付けたLED電球を約5年後に調べたところ、明るさは定格の70%以上を保っていて、色の大きな変化もなかったそうです。

きちんとした使い方なら、5年たってもまだ十分に使えるということです。

逆に、5年で目に見えて暗くなったなら、熱がこもる場所で使っていた可能性があります。

替えるときは、上の3つの表示をもう一度見てから選びましょう。

照明器具の寿命は8〜10年が交換の目安

LED電球を替えても、器具そのものが古いと調子が戻らないことがあります。

日本照明工業会は、照明器具の交換の目安を8〜10年、使える限度を15年としています。

器具のソケットや配線も、年数がたつと熱で傷みます。

器具を付けてから10年以上たっているなら、電球だけでなく器具ごと替えることも考えてみてください。

LEDが器具と一体になったシーリングライトやダウンライトは、LEDだけを替えられません。

この場合は、点かなくなったら器具ごとの交換になります。

天井に直接つないでいる器具は、電気工事士の資格がないと付け替えられないので、電気店や工務店に相談しましょう。

LED電球を長くもたせるためにやること3つ

LED電球を5年より長く使うために、器具の表示を見る、熱をこもらせない、保証の書類を残すの3つをやっておきましょう。

  1. 電球を買う前に、器具のラベルで密閉形か、断熱材施工器具か、調光器付きかを確かめる
  2. カバーの中にほこりや虫がたまっていたら、電源を切って冷めてから掃除する
  3. 電球を替えたら、レシートとパッケージの保証の部分をまとめて保管する

1日10時間ほどつける部屋なら、4万時間の寿命は計算上11年ほどです。

5年で切れたときは、まず器具との相性と保証を見て、同じことをくり返さないようにしましょう。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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