カーテンの裾に黒い点が並んでいるのを見つけて、洗えば落ちるのか、もう買い替えなのかで迷っていませんか。窓の結露を吸ったカーテンのカビは、酸素系漂白剤のつけ置きで多くが落ちます。
カーテンメーカーのTOSO、長谷工、カーテン専門店が公開している方法をもとに、落ちるカビと落ちないカビの見分け、洗う前の確認、酸素系漂白剤の手順、塩素系を使う条件、レースと厚手の違い、再発を防ぐ習慣の順に書きます。
カーテンのカビは酸素系のつけ置きで落ちる。塩素系は白無地だけ
カーテンのカビの原因は、窓の結露です。結露を吸った布にほこりと皮脂が付き、20〜30℃の梅雨と、暖房で温度差の出る冬に増えます。表面に付いたばかりの黒い点は酸素系漂白剤で落ち、繊維の奥まで根を張った古いカビは塩素系か、クリーニングでも落ちないことがあります。
| 漂白剤 | 向くカーテン | 使い方 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 酸素系(過炭酸ナトリウム) | 色柄物、レース、厚手のほぼ全部 | 30〜40℃の湯に溶かし30分つけ置き | 粉末の方が効く。30分を超えない |
| 塩素系 | 白無地で、洗濯表示が塩素系可のもの | カビの部分に付けて15分、すぐ洗う | 色柄物は色が抜ける。換気と手袋 |
| 重曹 | においが気になるとき | 洗剤と一緒に洗濯機へ | 消臭だけで、カビの色は落ちない |
TOSOの案内では、酸素系は生地への負担が少なく色柄物にも使える推奨の方法で、塩素系は色落ちの恐れがあるため白無地だけの最終手段とされています。まず酸素系で試し、残ったときだけ塩素系に進んでください。
洗う前に洗濯表示と漂白剤の可否を確かめる
カーテンの裏の洗濯表示を見て、桶のマークに×が無いこと、三角のマークに×が無いことを確かめます。三角に×があれば漂白剤は使えず、三角に斜線2本があれば酸素系だけ使えます。三角に何も無ければ塩素系も使えます。桶に×が付いた水洗い不可のカーテンは、家では洗わずクリーニングに出してください。
色柄物は、酸素系でも裾の裏側など目立たない場所に漂白剤の液を付けて5分置き、色が移らないかを先に試します。この一手間で、カビは落ちたのに柄が薄くなったという失敗を防げます。
酸素系漂白剤でカーテンのカビを落とす手順
手順1 乾いた状態でカビをブラシで払う
カーテンをレールから外し、ベランダで裾のカビを洋服ブラシか使い古しの歯ブラシで払います。濡らす前に表面の胞子を落としておくと、つけ置きの湯にカビが広がるのを防げます。マスクをして、室内では行わないでください。
手順2 30〜40℃の湯に酸素系漂白剤を溶かす
浴槽か大きなたらいに30〜40℃の湯を張り、粉末の酸素系漂白剤を溶かします。量は製品の表示に従い、多くは湯4リットルに付属スプーン1杯が目安です。40℃を超えると生地が縮み、30℃を下回ると漂白剤が働きません。
手順3 30分つけ置きし、カビの部分を歯ブラシでたたく
カーテン全体を沈めて30分置きます。カビの部分は歯ブラシで、カビの外側から内側に向かって軽くたたきます。こすると繊維が傷み、内側から外側にたたくとカビが広がります。TOSOと専門店はどちらも、30分を超えるつけ置きは生地を傷めるので避けるよう案内しています。
手順4 洗濯ネットに入れて弱い水流で洗う
つけ置きの液を軽く絞り、カーテンを1枚ずつ大きめの洗濯ネットに入れて、「ドライ」「手洗い」「おしゃれ着」など水流の弱いコースで洗います。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使い、他の洗濯物は入れません。
手順5 脱水は30秒。レールに吊るして乾かす
脱水は30秒ほどで止めます。長く回すと折りジワが固定されます。水が滴らない程度で取り出し、フックを付けてカーテンレールに戻し、窓を開けて風を通して乾かします。カーテンの重みでシワが伸び、アイロンは要りません。乾燥機は生地が縮むので使いません。
酸素系で落ちないカビは、白無地に限って塩素系漂白剤を使う
つけ置きしても黒い点が残る場合、白無地で塩素系可の表示があるカーテンだけ、塩素系漂白剤を使えます。長谷工の案内では、カビの部分に塩素系を付けて15分置き、すぐに洗濯機で洗います。窓を開けて換気し、ゴム手袋を着けてください。酸素系と塩素系を同じ湯に混ぜると有毒なガスが出るので、必ず別の日に、すすいでから行います。
色柄物や、塩素系でも残るカビは、繊維の奥まで根が入っています。クリーニング店に相談し、料金が新品の半分を超えるなら買い替えの方が経済的です。
レースと厚手で違うこと
レースカーテンは薄く、結露に直接触れるのでカビが出やすく、年2回の洗濯が目安です。生地が薄いぶん漂白剤の効きが早いので、つけ置きは30分を厳守し、脱水は30秒で止めてください。厚手のドレープカーテンは年1回でよく、水を含むと重いので1枚ずつ浴槽でつけ置きし、洗濯機の容量を超えないように1枚ずつ回します。
裏地付きや遮光のカーテンは、裏面のコーティングが漂白剤で剥がれることがあります。洗濯表示で可否を確かめ、可でも裏側で色落ちテストをしてから行ってください。
カビを再発させない5つの習慣
- 結露を見つけたら、下から上へ拭き取る。上から拭くと水がカーテンに落ちる
- 室内の湿度を40〜60%に保つ。除湿機か換気で下げる
- 窓枠とサッシを2か月に1回拭く。ほこりがカビの栄養になる
- レースは半年に1回、厚手は1年に1回、季節の変わり目に洗う
- 窓に結露吸水テープを貼るか、抗菌・防カビ加工のカーテンに替える
冬の朝に窓の下だけ結露するなら、吸水テープを貼るだけで裾のカビはほぼ止まります。週に1回、ハンディモップでカーテンのほこりを払うのも、カビの栄養を減らす効き目があります。
カーテンのカビでよくある疑問
カビ臭さだけ残る。重曹を足して洗う
黒い点は消えたのににおいが残るなら、洗剤と一緒に重曹を大さじ2ほど入れて、もう一度弱水流で洗います。重曹は色を落とす力はありませんが、においの元を中和します。干すときに窓を全開にして風を通すと、生乾きのにおいも防げます。
吊るしたまま除菌したい。消毒用エタノールを裾に
外して洗う時間が無いときは、消毒用エタノールを布に含ませて、カビの部分を外側から内側へ押さえます。長谷工の案内にある、吊るしたままできる方法です。色は残りますが、胞子の広がりは止められるので、洗う日までのつなぎに使えます。
カーテンのカビは30分の酸素系つけ置きで落とし、結露を止めて防ぐ
カーテンの洗い方でカビを落とすなら、乾いた状態でブラシで払い、30〜40℃の湯に酸素系漂白剤を溶かして30分つけ置き、歯ブラシで外側から内側へたたき、ネットに入れて弱水流で洗い、脱水30秒でレールに吊るす。落ちなければ白無地に限って塩素系を15分。色柄物で残るカビはクリーニングか買い替えです。
洗った後は、結露を下から上へ拭き、湿度を60%以下に保つ。この2つで、次のシーズンにカビを見ずに済みます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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