DJを始めるとき、コントローラーやソフトは選んだのにヘッドホンは適当に済ませてしまう人、結構多いです。
でもヘッドホンはDJプレイの生命線で、ここをケチると次の曲のモニタリングがうまくいかず、つなぎがグダグダになります。今回は人気のDJヘッドホンを5機種紹介します!
そもそもDJヘッドホンって普通のヘッドホンと何が違う?
DJヘッドホンと普通のリスニング用ヘッドホンは、見た目は似ていても求められる性能がかなり違います。
いちばん大きいのは遮音性の高さです。クラブやイベント会場では大音量のスピーカーが鳴っている中で、ヘッドホンから流れる次の曲だけを聴き取る必要があります。遮音性が低いヘッドホンだと、外の音に負けてモニタリングになりません。
あとは片耳モニターのしやすさも大事です。DJは片耳にヘッドホンを当てて次の曲を聴きながら、もう片方の耳でフロアの音を確認します。イヤーカップが90度回転するモデルや、スイベル機構が付いているものがDJ向きです。

普通の音楽用ヘッドホンでDJしようとしたことがあるんですが、クラブの音量の中だと全然モニターできなくて焦りました。遮音性は本当に重要です。
耐久性もDJヘッドホンならではのポイントです。DJプレイ中はヘッドホンを頻繁に着脱しますし、首にかけたり片耳にずらしたり、扱いがかなり荒くなります。ケーブルが着脱式のモデルを選んでおくと、断線しても交換できるので長く使えますよ。
人気DJヘッドホン5機種をスペック比較
| モデル名 | メーカー | タイプ | ケーブル | 重さ | 低音の迫力 | 長時間装着の疲れにくさ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HDJ-CUE1 | Pioneer DJ | 密閉型 | 着脱式 | 約197g | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| HD 25 | Sennheiser | 密閉型 | 片出し | 約140g | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| ATH-PRO5X | audio-technica | 密閉型 | 着脱式 | 約310g | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| Pro30 | OneOdio | 密閉型 | 着脱式 | 約290g | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ATH-M50x | audio-technica | 密閉型 | 着脱式 | 約285g | ★★★★☆ | ★★★★☆ |

重さと装着感はスペック表だけではわからないので、できれば楽器店で試着してみるのがベストです。頭の形によって合う合わないがかなり変わります。
DJヘッドホンおすすめ5選
第1位:Pioneer DJ HDJ-CUE1

Pioneer DJのHDJ-CUE1は、1万円以下で買えるDJヘッドホンの定番モデルです。最初に手に取ったとき「軽っ!」と思ったのが第一印象で、約197gという重さは長時間のDJプレイでも首が疲れにくいです。
イヤーカップがスイベルするので片耳モニターもやりやすくて、DJ初心者にとっての「最初の1台」としてはこれで間違いないと思います。ケーブルも着脱式で、断線しても買い替えられるのが地味にありがたい。
ただ、正直に言うと遮音性は上位モデルに比べるとやや弱いです。自宅やバーくらいの音量なら問題ないですが、爆音のクラブだとちょっとモニタリングしにくいかもしれません。

この価格で着脱式ケーブル対応はかなり良心的です。色のバリエーションも複数あるので、コントローラーに合わせて選べるのも楽しいですよ。
第2位:Sennheiser HD 25

ゼンハイザーのHD 25は、世界中のプロDJが現場で使い続けている超定番ヘッドホンです。30年以上の歴史があるモデルで、クラブの現場で見かける頻度がダントツに高いです。
装着してまず感じるのが、側圧の強さ。頭にガシッとフィットするので遮音性が抜群に高くて、爆音のクラブでもモニタリングがはっきり聴こえます。約140gという軽さも長時間プレイの味方です。
ただし、この側圧が苦手な人も結構います。最初の30分くらいは「きつい」と感じるかもしれません。使い込むうちに馴染んできますが、頭が大きめの方は購入前に一度試着してみたほうがいいです。音は低音がタイトで芯があるので、ビートをつかみやすい印象です。

マジで最強!! プロが長年使い続けているのには理由がある。側圧の強さだけ慣れれば、これ以上のDJヘッドホンはなかなかないです。
第3位:audio-technica ATH-PRO5X

オーディオテクニカのATH-PRO5Xは、大口径44mmドライバーの重低音がガツンと来るDJヘッドホンです。最初にベースラインの効いた曲を流したとき、「お腹に響く低音だな」って驚きました。
イヤーパッドが厚めで遮音性も高く、DJモニタリングにしっかり使えます。イヤーカップの前後スイベルで片耳モニターもスムーズです。ケーブルは着脱式のロック機構付きで、プレイ中に抜ける心配がないのが安心です。
デメリットとしては約310gとやや重めな点。長時間付けていると首に疲れが来ます。あと、低音がかなり強調されるチューニングなので、フラットな音で聴きたい人には好みが分かれるところです。

低音重視でEDMやHip Hopをメインに回す人には刺さるヘッドホンです。逆にハウスやテクノみたいにフラットな音で聴きたい人は、ATH-M50xのほうが合うかもしれません。
第4位:OneOdio Pro30

OneOdioのPro30は、5,000円前後で買える驚きの価格設定のDJヘッドホンです。この値段で50mmドライバーが入っていて、音質も「え、この価格でこれ出るの?」というレベルでした。
6.35mmと3.5mmのデュアルジャック仕様で、DJミキサーにもスマホにもそのまま挿せるのが便利です。イヤーカップも90度回転するのでDJスタイルの片耳モニターもOK。
ぶっちゃけ遮音性や音の解像感では上位モデルには敵いません。でも「まずDJヘッドホンがどんなものか試してみたい」「サブのヘッドホンがほしい」という目的なら、この価格帯で文句をつけるのは野暮です。

予算が限られている学生DJの最初の1台としてはかなりアリだと思います。壊れたら買い直せる値段なのも精神的に楽ですよね。
第5位:audio-technica ATH-M50x

オーディオテクニカのATH-M50xは、もともとスタジオモニター用として作られたヘッドホンですが、DJユーザーにも根強い人気があります。音のバランスがフラットで、低音から高音まで偏りなく聴こえるのが最大の特徴です。
実際に使ってみると、曲の中のキックやハイハットが粒立って聴こえるので、ビートマッチングがやりやすいです。イヤーカップの回転で片耳モニターにも対応しています。
ただ、DJ専用設計ではないので、側圧はHD 25ほど強くなく、爆音環境での遮音性は少し甘め。自宅DJやバーレベルの環境なら十分なんですが、大箱のクラブで使うにはちょっと心許ないところがあります。正直、普段の音楽鑑賞にも使いたい人にとっては「DJにも音楽にも使える万能選手」という位置づけです。

DJだけじゃなく音楽制作やリスニングにも使えるので、1本で何役もこなしたい人には重宝しますよ。
DJヘッドホンを長持ちさせるためのお手入れ方法
DJヘッドホンは安い買い物ではないので、少しでも長く使いたいですよね。
ケーブルも巻きグセがつくと内部で断線しやすくなります。使い終わったらゆるく束ねて保管してください。着脱式ケーブルのモデルなら、外して保管するともっと安心です。

保管時はヘッドバンドを伸ばした状態のまま放置せず、なるべく折りたたむか専用ポーチに入れておくと型崩れを防げます。
ヘッドホン以外に揃えておくと便利なDJアイテム
ヘッドホンが決まったら、あわせて持っておくと便利なアイテムも紹介しておきます。

変換プラグを忘れて現場で焦った経験が私もあります。小さいパーツなので無くしやすいですし、予備を2つくらい持っておくのが安心です。
●筆者:竹内 正樹DJ機材やオーディオ関連を得意としたプロライター。楽器店スタッフやDJスクール講師へのリサーチをもとに記事を執筆しています。読者が機材選びで迷わないよう、わかりやすさを第一に心がけています。


