うちの母が物忘れをするようになって、近所のスーパーに行ったきり戻ってこなかった日のこと。
あの日からトラッカー型の見守りグッズを真剣に探しはじめました。今回は実際に介護現場の販売店でヒアリングした内容を交えて紹介します。
きっかけは「ちょっとそこまで」が帰ってこなかった夜
夕方、母が「ティッシュ買ってくる」と言って出かけたきり、1時間経っても戻りませんでした。
近所を3周しても見つからず、警察に連絡しようとした矢先に隣町の交番から電話がきたんです。あのときの心臓のバクバクは今でも忘れません。

それで色々試した結果、専用のGPS発信機(月額の通信費がかかるタイプ)と、AppleやGoogleの探すネットワークを使うトラッカー型、両方を使い比べてみました。
今回はランニングコストがほぼかからず、家族みんなのスマホで位置を共有しやすい後者のトラッカー型を中心に紹介します。
介護用見守りトラッカー3選【2026年5月】
第1位:Dyoac エアタグ Android対応 GPS スマートトラッカー OTAG

Androidユーザーの家族が多いご家庭にちょうど合う1台です。Googleの「デバイスを探す」ネットワークを使うので、家族全員iPhoneじゃなくても位置を共有できるのが本当にありがたい。
父のリュックに入れておいたら、デイサービスから帰る途中でいつもと違うバス停で降りてしまった日も、すぐにスマホで居場所を特定できました。設定アプリの日本語表示が分かりやすく、70代の兄もひとりで初期設定を済ませられたほどシンプルです。
ただし、Apple探すには非対応なので、家族が全員iPhoneの場合は次に紹介するモデルのほうが向いています。
電池交換が必要な点も、年に1回はカレンダーに印をつけて忘れないようにしています。
Dyoac エアタグ Android airtag GPS スマートトラッカー OTAG
Android対応で家族のスマホがバラバラでも使いやすい1台。
第2位:VOCOlinc エアタグ カード型 財布用 超薄 Apple探す対応 VT2202

「カバンに入れると気づかれて取り出されてしまう」という介護あるあるを解決してくれる、カード型の見守りタグです。
財布の中にスッと入る薄さなので、母にも全く違和感を持たれませんでした。実際に父の財布へ仕込んでおいたら、銀行ATMの場所から動かないアラートが出て「降ろすお金が分からなくなって座り込んでいた」のを早めに迎えに行けたんです。

Apple探すネットワーク対応なので、全国どこでもiPhoneユーザーのすれ違いで位置が更新されます。都市部の検出スピードはマジで最強!!駅前なら数十秒単位で動きが分かります。
なお内蔵電池は交換不可で公称寿命は約2年。寿命がきたら買い替えが前提になる点は理解しておきたいですね。
VOCOlinc エアタグ カード型 財布用 超薄 Apple探す対応 VT2202
財布に違和感なく入る薄さで、本人に気づかれず見守りできます。
第3位:Benlera エアタグ 紛失防止タグ スマートトラッカー Apple探す対応

価格を抑えてとりあえず見守りを始めたい方にちょうどいいモデルです。本家AirTagと同じApple探すネットワークが使えるのに、コスト負担が小さいのが嬉しいところ。
キーホルダー型なので、母が出かけるとき必ず持つ家の鍵に取り付けています。玄関ドアを開けた瞬間にスマホへ通知がくるよう設定したら、外出のタイミングも把握できるようになりました。

正直に言うと、人通りの少ない時間帯の住宅街では位置の更新が10分以上空くこともありました。
でも昼間の商店街や駅前では、本家とほぼ同じスピードで反応してくれます。価格を考えれば文句なしの働きをしてくれる頼れる相棒です。
Benlera エアタグ 紛失防止タグ スマートトラッカー Apple探す対応
価格を抑えながらApple探すネットワークが使えるコスパ重視モデル。
3商品を介護視点で比較した一覧
販売店スタッフから聞いたリアルな声をもとに、独自の介護向け評価を加えた表を作りました。
| 商品 | 対応スマホ | 本人に気づかれにくさ | 都市部での反応速度 | 田舎での反応速度 |
|---|---|---|---|---|
| Dyoac OTAG | Android | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| VOCOlinc VT2202 | iPhone | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| Benlera タグ | iPhone | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
「本人に気づかれにくさ」と「田舎での反応速度」は、私が実家で1ヶ月使い続けてみた体感の評価です。
住んでいる地域がどちらかによって、選ぶべき機種は変わってきます。
シーン別の使い分けアイデア
家の鍵やお財布、カバン、杖など、本人が必ず持って出るアイテムを2〜3個ピックアップして、それぞれにタグを仕込むのが我が家のスタイルです。
1つだけだと「家に置き忘れた」が起きるので、保険として複数箇所に分散させておくのが安心。

一緒に揃えたい見守り関連アイテム
トラッカー単体だけでは「家を出たこと」を知るのが遅れます。我が家で組み合わせて使っているアイテムを紹介します。
ちなみに、自治体によっては徘徊感知機器の購入費補助制度があるので、地域包括支援センターに相談してみるのもアリです。
我が家は窓口で教えてもらって、上限1万円まで補助を受けられました。
●佐々木 裕子シニア向け生活雑貨や見守りグッズを得意とするプロライター筆者。今回は地域包括支援センターと福祉用具販売店スタッフへのリサーチ、そして実際に自宅で1ヶ月使い込んだ体験をもとに執筆しました。介護現場のリアルな声を届けることを大切にしています。
<


