花束をもらったのに、家に花瓶がない。そんなときは、食器棚のグラスやピッチャー、ジャムの空き瓶が花瓶の代用になります。
ただ、器をそのまま使うと、花が倒れたり茎が広がったりして、思ったよりおしゃれに見えないことがあります。
花瓶の代わりになる器の選び方と、口の広い器や水が入らない入れ物で花を飾るやり方、倒さないための注意点を紹介します。
花瓶の代用はグラスとピッチャーと空き瓶がおしゃれ
家にあるもので花瓶の代わりを探すなら、まずはグラス、ピッチャー、空き瓶の3つから選ぶのがおすすめです。どれも水が漏れず、洗えば何度でも使えます。
グラスは種類が多いので、花の量に合わせて選べます。背の低いロックグラスは小さな野の花やハーブに、脚のあるワイングラスはバラやヒマワリを1輪だけ挿すのに向いています。
ピッチャーやカラフェは、首が細くなっている形が多いので、中くらいの花束を入れても茎がまとまります。取っ手があるぶん、水替えのときに持ちやすいのも使いやすいところです。
ジャムやスパイスの空き瓶は、パンジーやビオラのような丈の短い花に合います。同じ形の瓶を2つか3つ並べて、1本ずつ挿すとおしゃれに見えます。
中が透けないマグカップや陶器のポットも花瓶の代用になります。茎が見えないので、茎の長さがそろっていなくても目立ちません。花を飾るのが初めての人は、透けない器から始めると形を作りやすいです。
ガラスの器を使いたいけれど茎が見えるのが気になる、という人は、緑や茶色の色付きの瓶を選びましょう。茎や水がうっすらとしか見えないので、透明なガラスより形が整って見えます。ワインやオリーブオイルの空き瓶なら、ラベルをはがすだけで花瓶の代わりとしておしゃれに使えます。
花瓶の代わりにする器は花の長さで選ぶ 高さは器の1倍から1.5倍
花瓶の代用にする器が決まらないときは、花の器から出ている部分が、器の高さと同じくらいから1.5倍くらいになるものを選びます。
花が器より短いと、花が器に埋もれて見えます。反対に、器の3倍も4倍も長いと、上が重くなって倒れやすくなります。
もらった花束が長いときは、茎を切って器に合わせましょう。茎はハサミで斜めに切ると、切り口が広くなって水を吸いやすくなります。切るときは、器の横に花を当てて長さを見てから切ると、切りすぎを防げます。
花束を1つの器に全部入れなくても大丈夫です。長い花はピッチャーに、短く切った花はグラスや空き瓶に分けて、2か所に飾る方法もあります。テーブルと玄関のように置き場所を分けると、花の量が少なくてもおしゃれに見えます。
器の口の広さも見ておきましょう。茎が3本から5本なら、口の直径が4cmから5cmほどのグラスや瓶で茎がまとまります。それより多い花束は、口の広いピッチャーやマグカップのほうが入れやすいです。
花瓶の代用に口が広いグラスを使うならテープで茎を立たせる
口の広い器を花瓶の代わりにすると、茎が外に向かって倒れて、花が寄ってしまいます。そんなときは、器の口にセロハンテープを格子の形に貼って、すき間に1本ずつ茎を挿します。
テープは縦に2本、横に2本貼れば、9つのすき間ができます。真ん中に背の高い花を挿して、まわりに短い花を挿すと、上から見ても横から見ても形がまとまります。
ガラスの器だとテープが見えてしまうので、テープの上に葉を少しかぶせて隠しましょう。マグカップや陶器の器なら、口のふちより少し下に貼ればほとんど見えません。
浅いボウルやお皿のような器を使うときは、全部を花で埋めようとしなくて大丈夫です。器の片側に寄せて花を置き、反対側は水を見せておくほうがすっきりします。花びらが落ちやすい花は、花の部分だけを短く切って水に浮かべる飾り方もあります。
花を何本か並べるときは、花の向きをそろえるときれいに見えます。全部の花を正面に向けて、器を回しながら1本ずつ向きを直していきましょう。
水が入らない紙袋やカゴは中にコップを入れて花瓶の代わりに
紙袋やカゴ、木の箱のように水を入れられないものも、中にコップや空き瓶を入れれば花瓶の代わりになります。
やり方は、入れ物の中に水を入れたコップを置いて、そこに花を挿すだけです。外から見えるのは紙袋やカゴなので、ナチュラルな雰囲気になります。
クラフト紙の小さな袋は、口を外に2回か3回折り返すと、袋が立ちやすくなります。底が濡れると紙が弱くなるので、コップに水を入れるときは袋の外で入れて、まわりの水滴をふいてから中に入れましょう。
底に穴の開いた素焼きの植木鉢も、中にコップを入れれば使えます。素焼きの鉢に直接水を入れると、水がしみ出したり、鉢の中にカビが出たりするので、コップを入れるやり方のほうが安心です。
金属の缶やブリキのバケツは、水を入れたままにするとさびることがあります。缶を使うときも、中にコップや瓶を入れておくと、缶をきれいなまま使えます。
小さい空き瓶に重い花を挿すと倒れる 花瓶の代用で気をつけること
小さい空き瓶やショットグラスを花瓶の代用にするときは、花の部分が大きくて重い花を挿さないようにします。上が重くなって、少し触れただけで倒れやすくなります。
ユリやアジサイ、大きめのバラのように花の部分が大きい花は、重さのある陶器のポットや、底の広いピッチャーに入れましょう。小さい瓶には、カスミソウやスイートピー、小花の枝のように軽い花が向いています。
倒れるのが心配なときは、器の水を少し多めに入れると重くなって安定します。空き瓶の下にコースターを1枚敷くと、テーブルが濡れるのを防げて、見た目にも区切りができます。
脚の細いワイングラスは、花を入れると倒れやすくなります。小さな子どもやペットがいる家では、手の届かない棚の上か、脚のないグラスを使うほうが安心です。
ガラスの器は茎と水がそのまま見えます。茎の下のほうについた葉は、水につかると傷みやすいので、水につかる部分の葉は取ってから挿しましょう。
食器を花瓶の代用にしたら水は毎日替える
グラスやマグカップのように、ふだん食事で使う器を花瓶の代わりにしたときは、水を毎日替えて、器の内側も一緒に洗います。
花を挿した水は、時間がたつとにごってきます。茎の切り口から数cmが水につかっていれば十分なので、水の量は多すぎなくて大丈夫です。
水を替えるときに、茎の先を1cmほど切り直しておくと、花が水を吸いやすくなります。切り口がぬるぬるしていたら、そこまで切り落としましょう。
花を飾り終わったら、器は食器用洗剤とスポンジでよく洗ってから食器棚に戻します。瓶の底やピッチャーの首の奥はスポンジが届きにくいので、柄の長いブラシで洗いましょう。
気になる人は、花を飾る専用の器をグラスや瓶から1つ決めておくと、食事用と分けられます。家にある器を何度か試して、花がきれいに見えた器を花瓶の代用として決めておくと、次に花束をもらったときもすぐに飾れます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)



