動画編集に必要なグラボの性能ってどのくらい?
YouTube動画やVlogの編集を始めると、「書き出しが遅い」「プレビューがカクつく」という壁に当たります。 これ、CPUだけの問題じゃなくてグラボの性能が足りていないケースがかなり多いんです。

動画編集ソフトのGPUアクセラレーション(ハードウェアエンコード)を使うなら、VRAM 8GB以上のグラボがおすすめです。 Premiere ProやDaVinci ResolveはNVIDIA CUDAコアを使った処理に対応しているので、NVIDIA製のグラボとの相性がいいですね。

動画編集向けグラフィックボードのランキング5選
第1位:MSI GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC

動画編集用グラボの「ちょうどいい」ポジションにいるのがこのRTX 4060 Tiです。 VRAM 8GBで4K素材の編集にも対応でき、NVENCの世代も新しいので書き出し速度がめちゃくちゃ速い。
Premiere Proで10分のフルHD動画を書き出したところ、GTX 1660 Superと比べて書き出し時間が半分以下になりました。 DaVinci Resolveのカラーグレーディングもリアルタイムプレビューがサクサクで、作業効率が明らかに上がります。

ただし、4K60fpsの長尺動画にマルチカメラ編集を組み合わせるような重い作業だと、VRAM 8GBでは不足することがあります。 そういった用途なら後述のRTX 5060 TiやRTX 4060 Ti 16GB版を検討してください。
第2位:ASUS DUAL GeForce RTX 5060 8GB GDDR7 OCエディション

2026年発売のRTX 5060は、前世代のRTX 4060から大幅に性能が上がっています。 GDDR7メモリになったことでメモリ帯域も広がり、4K素材の読み込みが体感で速くなりました。
DaVinci Resolveで4K30fpsの動画にカラーグレーディングとノイズリダクションをかけてみましたが、プレビューがほぼリアルタイムで再生されたのには驚きました。 RTX 4060では同じ処理でカクついていたので、世代の差を感じます。

惜しい点としては、まだドライバーが成熟していないことです。 発売直後のグラボはソフトとの相性問題が出ることがあるので、安定重視なら1位のRTX 4060 Tiのほうが無難です。
第3位:Palit RTX 5060 Dual 8GB グラフィックボード

RTX 5060をなるべく安く手に入れたいならPalit製が狙い目です。 ASUSやMSIと中身のGPUチップは同じですが、価格が1〜2万円ほど安いことが多いのがPalitの特徴。
ぶっちゃけ、冷却性能や静音性はASUSのDUALモデルのほうが上です。 高負荷時のファン音がやや気になるという声もありますが、動画編集中はヘッドホンをしている人が多いと思うので、実用上は問題ないかなと。

第4位:MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC

MSIのVENTUSシリーズは冷却設計がしっかりしていて、長時間の動画書き出しでも温度が安定しやすいです。 夏場にエアコンなしの部屋で4時間連続書き出しをやりましたが、GPU温度は75度前後で収まっていました。
動画編集の性能は2位のASUS RTX 5060とほぼ同等です。 違いは冷却ファンの設計で、MSI VENTUSのほうが若干静かな印象がありました。

第5位:MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC

予算を抑えたい方はRTX 4060がお手頃です。 RTX 4060 Tiと比べると性能は1段階落ちますが、フルHD動画の編集なら十分すぎるスペック。 TDPも115Wと控えめで電源への負担が少ないのも地味にありがたいポイントです。
微妙なところを挙げると、4K素材をメインで扱う方にはパワー不足になる場面があります。 4K30fpsの素材でタイムラインが10トラック超えると、プレビューが重くなってきます。

動画編集グラボ5製品の比較
| 製品名 | GPU | VRAM | TDP | フルHD編集のスムーズ度(5段階) | 4K編集のスムーズ度(5段階) |
|---|---|---|---|---|---|
| MSI RTX 4060 Ti VENTUS 2X | RTX 4060 Ti | 8GB GDDR6 | 160W | 5 | 4 |
| ASUS DUAL RTX 5060 OC | RTX 5060 | 8GB GDDR7 | 150W | 5 | 4 |
| Palit RTX 5060 Dual | RTX 5060 | 8GB GDDR7 | 150W | 5 | 4 |
| MSI RTX 5060 VENTUS 2X | RTX 5060 | 8GB GDDR7 | 150W | 5 | 4 |
| MSI RTX 4060 VENTUS 2X | RTX 4060 | 8GB GDDR6 | 115W | 4 | 3 |
動画編集を速くするために一緒に揃えたいもの
グラボだけ良くても、他のパーツがボトルネックになると編集作業は速くなりません。
4K動画を扱うならメモリ32GBは必須です。 16GBだとPremiere Proでマルチカメラ編集をするとメモリ不足で落ちることがあります。 予算があれば64GBにしておくとかなり余裕が出ます。
動画素材の読み込みとプロジェクトファイルの保存にはSSDの速度が直結します。 SATA SSDだと4K素材の読み込みが遅くなるので、NVMe接続のSSDにしておきましょう。
長時間の書き出し中に停電すると、その分のデータが飛びます。 安いUPSでも10分程度のバックアップ電源を確保できるので、PCと一緒に置いておくとリスクが減ります。
編集ソフト別にグラボの相性を知っておこう
DaVinci Resolve:GPU依存度が高いソフトで、VRAM容量が大きいほど有利。 無料版でも十分使えますが、Studio版だとGPU処理がフルに使えるようになります。
Final Cut Pro:Mac専用なのでここでは割愛しますが、MacのM3/M4チップの内蔵GPUは十分優秀です。

筆者:宇佐美映像制作とPCパーツの分野で活動しているプロライター。 動画クリエイターやPCショップへのリサーチをもとに、購入前に確認すべきポイントを分かりやすく紹介しています。


