DTMを始めてしばらく経つと「付属プラグインだけだと物足りない」と感じる瞬間が来ます。 今回は、買って損しない定番プラグインを5つ紹介します!
そもそもDTMプラグインって何が違うの?
DTMプラグインには大きく分けて「エフェクト系」と「音源系」があります。
音源系:シンセ、ピアノ、ドラムなど音を鳴らすもの
ユーティリティ系:メーター、アナライザーなど音を分析するもの

最初はエフェクト系から揃えるのがおすすめです。 DAW付属の音源でもエフェクト次第で音がガラッと変わるので、投資効果が高いです。
プラグインの規格にはVST、AU、AAXなどがあって、使っているDAWによって対応する規格が違います。 購入前に自分のDAWがどの規格に対応しているか調べておくと失敗しません。
DTMプラグイン5つを項目別に比べてみた
| プラグイン名 | 種類 | 用途 | 価格帯 | CPU負荷の軽さ | 操作画面の分かりやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| WAVES Platinum | エフェクトバンドル | ミックス全般 | 約3万円 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| iZotope Insight2 | メーター | マスタリング分析 | 約1.5万円 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| WAVES Harmony | エフェクト | ボーカルハーモニー | 約5千円 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| WAVES Sig. Vocals | エフェクトバンドル | ボーカル処理 | 約1万円 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| WAVES Codex | シンセ音源 | サウンドデザイン | 約5千円 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |

WAVES製品はセール時に大幅値引きされることが多いので、急ぎでなければセールを待つのも手です。 定価で買うと正直もったいない気がします。
DTMプラグインのおすすめ5選
第1位:WAVES Platinum バンドル プラグイン

DTMプラグインで迷ったらまずこれ!!!と言い切れるくらい、ど定番のバンドルです。 EQ、コンプ、リバーブ、ディレイなどミックスに必要なエフェクトが50種類以上入っています。
初めてWAVES Platinumを使ったとき、DAW付属のコンプとの音の違いに驚きました。 同じ設定でもボーカルの抜け感が全然違って、「プラグインでこんなに変わるのか」と実感した瞬間でした。

50種類以上って聞くとお得に感じますけど、正直使わないプラグインも結構あります。 でも必要なものだけ個別に買うより安くなるので、長い目で見るとバンドルが得です。
ミックスに必要なエフェクトが50種類以上。DTMの定番バンドル
第2位:iZotope Insight2 マスタリング用メータープラグイン

音を「見る」ためのメータープラグインです。 ラウドネス、ステレオイメージ、スペクトラムなどを視覚的に確認できます。
マスタリングのとき「音圧が足りてるのかどうかわからない」という悩みを一発で解決してくれました。 ラウドネスの数値を見ながら調整できるので、配信プラットフォームの基準値に合わせやすくなります。

ぶっちゃけ初心者のうちは数値の意味がよくわからないかもしれません。 でも使っていくうちに「こういう数値のときに良い音になるんだな」と体感で覚えられます。
iZotope Insight2 マスタリング用メータープラグイン
ラウドネスやスペクトラムを視覚的に確認できるメーター
第3位:WAVES Harmony ボーカルハーモニープラグイン

ボーカルのハーモニーを自動生成してくれるプラグインです。 メインボーカルのトラックに挿すだけで、最大8声のハーモニーが付けられます。
実際にボーカルトラックで試してみたら、設定から3分くらいで「おぉ、コーラスっぽい!」という仕上がりになりました。 自分で歌えない高音パートのコーラスが作れるのは地味にうれしいです。

ただ、生成されるハーモニーはどうしても機械的な響きが残るので、生身のコーラスの代わりにはなりません。 あくまでデモ制作や仮歌の補助として使うのが現実的です。
最大8声のハーモニーを自動生成。ボーカルアレンジに便利
第4位:WAVES Signature Series Vocals バンドル

海外の有名エンジニアが実際に使っているボーカル処理のチェーンをプラグイン化したものです。 プリセットを選ぶだけで、プロのミックスに近い音が出せます。
開けてみてまず驚いたのは、プリセットの名前がアーティスト名やジャンル名になっていること。 「R&B風」「ロック風」など、イメージで音を選べるので、ミックスの知識が浅くても使えます。

プリセットが便利すぎて、自分で音を作る力がつかないという面もあります。 勉強中の方は、プリセットの設定値を見てから自分で再現してみると学びになります。
WAVES Signature Series Vocals バンドル
有名エンジニアのボーカル処理をプリセットで再現
第5位:WAVES Codex Wavetable Synth シンセサイザー

ウェーブテーブル方式のシンセサイザープラグインです。 パッド系やリード系の音作りが得意で、EDMやアンビエント系の曲によく合います。
プリセットを鳴らした瞬間「このパッド音めちゃくちゃ気持ちいい」と感じました。 空間を包み込むような厚みのある音が出ます。 ただ、音作りの自由度が高い分、シンセ初心者にはパラメータの意味がつかみにくいかもしれません。

正直、Serumなど他のウェーブテーブルシンセと比べると知名度は低いです。 でも価格が安いので、ウェーブテーブルシンセを試してみたい方には入門として悪くないです。
WAVES Codex Wavetable Synth シンセサイザー
ウェーブテーブル方式のシンセ。パッド系の音作りに強い
プラグインを入れたらまずやるべき初期設定
プラグインを購入してインストールしたら、いくつか設定を済ませておくとスムーズです。
- DAW側でプラグインのスキャン(再読み込み)を実行する
- プラグインのフォルダパスがDAWに正しく登録されているか確認
- プリセットを一通り鳴らして動作確認
- CPUメーターを見ながら負荷の重いプラグインをチェック
意外と多いトラブルが「プラグインがDAWに表示されない」というものです。 インストール先のフォルダがDAWのスキャン対象外になっていることがほとんどなので、DAWの環境設定からプラグインフォルダを追加してスキャンし直せば解決します。

WindowsだとVSTプラグインのフォルダが64bit用と32bit用で分かれていることがあるので、間違えないように注意してください。
WAVESプラグインをまとめ買いするならこの順番
今回紹介した5つのうち4つがWAVES製品です。 WAVES製品はセール時に大幅値引きされることで有名なので、購入の順番も考えておくとお得です。
2. ボーカル曲を作るならHarmonyかSignature Vocals
3. 音作りを広げたくなったらCodex
4. マスタリングに挑戦するときにInsight2
正直なところ、全部一気に買う必要はないです。 まずはPlatinumバンドルだけ入れて、しばらく使い込んでから「次に何が欲しいか」を考えるのが無駄のない進め方です。

WAVESは年に数回大型セールをやるので、そのタイミングに合わせて買い足していくのが賢い方法です。 特にブラックフライデーは狙い目ですよ。
●宇佐美音楽機材やDTM関連を中心に執筆しているライターです。 今回はプラグインメーカーの販売代理店やDTMスクールの講師へのリサーチをもとに記事を書きました。 筆者自身もWAVES製品を日常的に使っており、取材を通じて初心者が迷いやすいポイントを確認しています。


