今回は、車に取り付けるダウンライトについて、家庭用との違いから種類、電源の取り方、注意点までご紹介します。
車中泊やキャンピングカーの天井に丸い照明を付けたい人、夜の車内が暗くて困っている人に向けた内容です。
「車にもダウンライトが付けられるの?」というところから、順番に説明します。
車のダウンライトとは
天井に埋め込む丸い照明
ダウンライトは、天井に穴を開けて埋め込む丸い照明です。
もともとは店舗や住宅の天井に使われるもので、器具が天井から出っ張らないため、部屋がすっきり見えます。
この「出っ張らない」という利点をそのまま車内に持ち込んだのが、車用ダウンライトです。天井の低い車内でも、頭をぶつけずに照明を増やせます。
家庭用との違いは電圧
家庭のコンセントは100Vですが、車の電源は12V(トラックや一部の外国車は24V)です。
車用ダウンライトは、この12Vで光るように作られています。
さらに細かい違いとして、車のエンジンがかかっている間の電圧は13.8V前後まで上がります。家庭用や汎用の「DC12V仕様」のライトは12Vを前提に作られているため、車で使うと負荷がかかって寿命が縮みます。「12V車用」と書かれた製品は、この13.8Vを前提に作られている点が違います。
車中泊とキャンピングカーで使われる理由
純正のルームランプは1〜2個で、車内で料理や読書をするには暗すぎます。
ダウンライトなら4〜8個を天井に並べて、部屋のように全体を照らせます。
色を電球色にすれば、夜の車内が落ち着いた雰囲気になり、車中泊の居心地が変わります。
【タイプ別】車用ダウンライトの種類
車用ダウンライトは、取り付け方と操作方法で4つのタイプに分かれます。
- 埋め込み式
- 貼り付け式(薄型)
- タッチ式
- 調光器付きキット
自分の車と使い方に合うタイプを確認してみてください。
埋め込み式
天井の内張りに穴を開けて、本体を差し込むタイプです。
直径は68mmや100mmのものが多く、6個セットで3千円前後から売られています。
仕上がりがいちばんきれいですが、穴を開けるため元には戻せません。
貼り付け式(薄型)
背面が平らで、両面テープやビスで天井に貼るタイプです。
厚さ1cm前後の薄型が多く、穴を開けたくない人や、賃貸のカーリースで使う人に向いています。
家庭用のキャビネットライト(棚の中を照らす照明)を流用する人も多いです。
タッチ式
本体の中央を指で触れると点いたり消えたりするタイプです。
スイッチの配線がいらない反面、点けるたびに手を伸ばす必要があります。
荷室やトランクなど、必要なときだけ点ける場所に向いています。
調光器付きキット
ダウンライト数個と調光器、配線がセットになったタイプです。
明るさを変えられると、料理のときは明るく、寝る前は暗く、と場面ごとに使い分けられます。
調光器には、つまみを回すボリューム式と、リモコン式があります。初めての人は配線が簡単なリモコン式が扱いやすいです。
【電源別】車用ダウンライトの取り付け方
ダウンライトの電源は、5つの取り方があります。
- シガーソケットから取る
- ヒューズボックスから取る
- 車の配線から分岐する
- ポータブル電源につなぐ
- 100Vコンセント付きの車ならACアダプターを使う
下に行くほど作業は簡単ですが、配線が見えやすくなります。
シガーソケットから取る
シガープラグ付きの配線を差し込むだけの、いちばん簡単な方法です。
取り外しも簡単ですが、ソケットから天井までの配線が室内に露出します。
ヒューズボックスから取る
ヒューズ電源という部品を使って、ヒューズボックスから電気を分けてもらう方法です。
配線を内張りの裏に隠せるため、仕上がりがきれいです。ヒューズの位置とアクセサリー電源の見分け方を調べてから作業します。
車の配線から分岐する
ルームランプなどの配線に分岐用の部品をかませて電気を取る方法です。
どの線から取るかを見極める知識が必要なので、経験がない人はお店に頼むと安心です。
ポータブル電源につなぐ
車の配線を触らず、ポータブル電源のDC出力からダウンライトを光らせる方法です。
車のバッテリーを使わないので、エンジンを止めたまま長時間点けてもバッテリーが上がりません。車中泊で人気の方法です。
100Vコンセント付きの車はACアダプターで
コンセントが付いている車なら、ACアダプターで12Vに変換してつなげます。
家で使うのと同じ感覚で、配線を隠す必要がないときに向いています。
車用ダウンライトを選ぶときの注意点
車用ダウンライトを選ぶ際、以下5つの注意点があるので確認しておきましょう。
- 車の電圧が12Vか24Vかを確かめる
- 「12V仕様」と「12V車用」を区別する
- 光の色は使う場面で決める
- 個数と位置は影を考えて決める
- 穴を開けたら戻せない
車の電圧が12Vか24Vかを確かめる
国産の乗用車はほぼ12Vですが、トラックや一部の外国車は24Vです。
電圧が合わないライトは、光らなかったり壊れたりします。
「12V仕様」と「12V車用」を区別する
先に書いたとおり、走行中の車の電圧は13.8V前後です。
「12V車用」「DC13.8V対応」と書かれた製品を選ぶと、長く使えます。
光の色は使う場面で決める
光の色はK(ケルビン)という数字で表され、数字が小さいほどオレンジ、大きいほど白くなります。
- 約3000K:電球色。落ち着いた雰囲気、寝る前向き
- 約4000K:温白色。白さと暖かさの中間
- 約5000K:昼白色。手元がよく見える、料理や作業向き
- 約6000K:昼光色。少し青みのある白
くつろぐ用途なら3000〜4000K、作業が多いなら5000〜6000Kが目安です。
個数と位置は影を考えて決める
ダウンライトは真下を照らすので、光の下に入ると自分の影ができます。
読書や料理をする場所は、手元が影にならない位置に付けてください。個数は4〜8個が多く、数を増やすと影が薄くなります。
穴を開けたら戻せない
埋め込み式は天井の内張りに穴を開けます。あとから位置を変えられないので、取り付け前に養生テープで位置の印を付け、夜に懐中電灯で当てて影を確かめてから穴を開けます。
車用ダウンライトのデメリット
便利なダウンライトにも、次の3つのデメリットがあります。
天井に穴が開く
埋め込み式は内張りに穴が残ります。売却時に評価が下がることもあるため、気になる人は貼り付け式を選びます。
バッテリーが上がることがある
エンジンを止めたまま車のバッテリーで長時間点けると、バッテリーが上がります。1個3W程度でも、8個で24Wです。長時間使うなら、ポータブル電源から電気を取ります。
配線の作業が必要になる
シガーソケット以外の方法は、配線を通したり分岐したりする作業が必要です。初めてなら、配線が最初からそろったキットを選ぶと迷いません。
車用ダウンライトに関するよくある質問
家庭用のダウンライトを車で使えますか?
家庭用の100V製品は使えません。DC12V仕様の製品なら光りますが、走行中の13.8Vには余裕がないため、寿命が短くなることがあります。車で使うなら「12V車用」を選んでください。
何個付ければいいですか?
ルームランプの代わりなら1〜2個、車内で過ごすなら4〜8個が目安です。お店では4〜8個をまとめて買う人が多いです。
自分で取り付けられますか?
シガーソケットやポータブル電源から電気を取る方法なら、工具は穴あけ用のホールソーとドライバー程度で済みます。ヒューズや配線から取る方法は、電装の経験がない人はお店に頼むほうが安全です。
車のダウンライトは電圧と電源の取り方を決めれば選べる
車のダウンライトは、天井に埋め込む丸い照明を12Vの車で使えるようにしたものです。
選ぶときは、車の電圧、「12V車用」の表記、光の色、個数と位置の4つを確認します。
電源はシガーソケットかポータブル電源から始めると、配線を触らずに試せます。まずは貼り付け式を1つ付けて、明るさと色を確かめてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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