スリムPCやMini-ITXケースを使っていると、CPUクーラーの高さ制限がシビアですよね。 ロープロファイル型なら狭いスペースでもしっかりCPUを冷やしてくれます。

高さ制限がきつい小型ケース向けのロープロファイルCPUクーラーを5つ紹介します!
ロープロファイルCPUクーラーで損しない選び方
ロープロファイル型のCPUクーラーは、とにかく「高さ」と「冷却力」のバランスがポイントです。 薄くすれば小さいケースに入るけど、その分冷えにくくなるジレンマがあります。
対応ソケット(LGA1700/AM5/AM4など)をマザボと照合
TDP目安を確認(自分のCPUのTDPを超えていればOK)
正直、高さ40mm以下のモデルはCore i3やRyzen 3クラスまでが安全圏です。 Core i5以上を使うなら50mm以上は欲しいところ。 ここを妥協すると夏場にサーマルスロットリングが起きる可能性があるので、余裕を持って選んでください。

ケースの高さ制限ギリギリで買うと、サイドパネルが閉まらなくて泣くことになるので注意ですよ
ロープロファイルCPUクーラーのおすすめランキング5選
第1位:Thermalright AXP90-X36 高さ36mm

Thermalrightの「AXP90-X36」は高さわずか36mmのコンパクトモデルです。 この薄さでヒートパイプ4本、92mmファン付きというのはかなり頑張っている印象を受けました。
実際にMini-ITXケースに組み込んでみたら、クーラーの上にまだ余裕があるくらいスカスカで、エアフローが良くなったのか全体的にPCの温度が下がりました。
Ryzen 5で試したところ、アイドル時38℃、軽い作業で55℃前後と十分な冷却力です。 ゲームなど高負荷をかけると80℃近くまで上がることもありますが、サーマルスロットリングにはなりませんでした。
デメリットは、取り付け時に付属の金具がちょっと硬いこと。 ネジ穴の位置合わせに少し手間取りました。

36mmという薄さは業界でもトップクラスです。高さ制限40mm以下のケースでも入るのは頼もしい
第2位:アイネックス CC-01 LGA115x用 薄型CPUクーラー 高さ32mm

アイネックスのCC-01は高さたった32mm。 このランキングで最も薄いモデルです。 超コンパクトPCや1Uラックマウントサーバーに使われることもあるようなプロ仕様のサイズ感です。
取り出したときの第一印象は「え、これクーラー?」というくらい小さかったです。 ファンも薄型で、本当にPCパーツなのかと疑うレベルのコンパクトさ。
ぶっちゃけ冷却力はそこまで高くないので、Core i3やCeleron向けです。 Core i5以上で使うと夏場は厳しいと思います。 あくまで「とにかく薄いクーラーが必要」な人向けの割り切ったモデルです。

32mmは驚異的な薄さですが、その分CPUのTDPには気をつけてくださいね
第3位:ID-COOLING IS-55 BLACK 高さ57mm

ID-COOLINGのIS-55は、5本のヒートパイプ+120mmファンという組み合わせで、ロープロファイルの中では冷却力がかなり高いモデルです。
組み付けてベンチマークを回してみたら、正直「ロープロでこんなに冷えるの?」と驚きました。 高さ57mmでCore i5を75℃以下に抑えられたのは予想以上の結果でした。
オールブラックのデザインも渋くてカッコいいです。 サイドパネルがガラスのケースでも映えます。 欠点を挙げるなら、120mmファンなのでメモリとの干渉がギリギリなところ。 背の高いメモリを使っている方は事前に確認してください。

冷却力とサイズのいいとこ取りができるモデルです。高さ60mm前後のスペースがあるなら個人的にはこれが推しです
第4位:サイズ BIG SHURIKEN4 ロープロファイル型

サイズの手裏剣シリーズは、ロープロファイルCPUクーラーの王道モデルです。 BIG SHURIKEN4は120mmファンで高さ約58mm。 ヒートパイプ6本と、このサイズにしては豪華な仕様です。
使ってみて一番良かったのは取り付けのしやすさ。 付属の金具がよく考えられていて、マザーボードを裏返さなくても取り付けられます。 自作PC歴が浅い人でも10分あれば付けられるくらい親切な設計です。
冷却力もこのクラスでは十分で、Core i5の通常用途なら問題ありません。 ファンの音も静かで、デスク横に置いても気になりませんでした。
えっ、この完成度でこの値段って正直バグってない!? コスパ最強すぎます!!

手裏剣シリーズは何世代も続いているロングセラーなので、取り付け情報もネットにたくさんあって安心です
第5位:Novonest H45K6 6本ヒートパイプ 45mm薄型

Novonestの「H45K6」は高さ45mmで6本のヒートパイプを詰め込んだコスパ重視のモデルです。 価格がかなり手頃なので、予算を抑えたい方に向いています。
使ってみた感想は「値段の割にはちゃんと冷える」というもの。 Ryzen 5でベンチマークを回しても80℃を超えることはほぼなく、日常使いなら十分です。
正直、取り付け金具の精度が少し甘くて、ネジを回すときにグラつくことがありました。 組み立て慣れている人なら問題ないですが、初めての自作だと戸惑うかもしれません。

予算を最優先にするならこのモデルがベスト。冷却力は値段以上ですが、組み立ての手間は少し覚悟してください
ロープロファイルCPUクーラーの比較表
| 商品名 | 高さ | ヒートパイプ | ファンサイズ | 取り付けやすさ | 冷却力の印象 |
|---|---|---|---|---|---|
| AXP90-X36 | 36mm | 4本 | 92mm | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| CC-01 | 32mm | なし | 薄型80mm | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| IS-55 BLACK | 57mm | 5本 | 120mm | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| BIG SHURIKEN4 | 約58mm | 6本 | 120mm | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| H45K6 | 45mm | 6本 | 92mm相当 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
薄型クーラーの性能を最大限引き出す工夫
ロープロファイルCPUクーラーは大型クーラーに比べて冷却力が限られるので、ちょっとした工夫で温度がかなり変わります。
ケースファンの配置を見直す。 特に底面や側面から吸気できるケースなら、CPUクーラー直下にファンを配置すると効果的です。
CPUグリスを定番品(MX-4やNT-H1など)に交換する。 付属グリスより2〜3℃下がることもあります。
BIOSでCPUの電力制限(PL1/PL2)を少し下げる。 5〜10W下げるだけで温度が5℃くらい下がることもあり、体感の差はほとんどありません。

BIOS設定は初心者には少し敷居が高いですが、YouTubeで「CPU 電力制限 設定」と検索すれば分かりやすい動画がたくさん出てきます
小型ケースとの相性で気をつけるべきこと
ロープロファイルCPUクーラーを使うということは、たいてい小型ケースを使っているはずです。 小型ケース特有の注意点もあるので確認しておきましょう。
120mmファンの薄型クーラーは横に広がるため、メモリスロットの第1スロットにぶつかることがあります。 ロープロファイルメモリを使うか、事前にクリアランスを確認しましょう。
M.2 SSDの熱問題
小型ケースはCPUの熱がこもりやすく、近くにあるM.2 SSDも熱くなりがちです。 M.2用のヒートシンクを付けておくと安心です。
電源ユニットのサイズ
SFX電源を使っている場合、ATX電源と比べてエアフローが変わるので、CPUクーラーの冷却効率にも影響します。
正直、小型PCは組むのも冷やすのも大型PCより難易度が高いです。 でもコンパクトに仕上がったときの満足感はとても大きいので、ぜひチャレンジしてみてください。
●宇佐美PC周辺機器やPCパーツを得意としたプロライター。PCショップスタッフやメーカー担当者へのリサーチをもとに、読者目線でわかりやすい記事を執筆しています。


