「ライブハウスのアンプだと自分の音が出せない」そんな経験、ベーシストなら一度はあるはずです。 プリアンプがあれば、どこでも自分の音を持ち運べます。
ベースプリアンプってそもそも何をするもの?
プリアンプはベースの信号を増幅して、音のキャラクターを整える機材です。 アンプヘッドの「音を作る部分」だけをペダルサイズに凝縮したものだと思ってください。

私も最初は「アンプがあるのになぜプリアンプが必要なの?」って思ってました。 でも対バンでいろんなアンプを使うことになったとき、プリアンプの存在のありがたさを実感しました。
ライブハウスやスタジオに置いてあるアンプは毎回違います。 プリアンプを自分のボードに入れておけば、どのアンプのリターン端子に繋いでも、自分好みの音に近づけることができます。 レコーディング時にはDI(ダイレクトボックス)としても使える機種が多いので、1台持っていると便利です。
ベースプリアンプおすすめ5機種を一気に比較
| 商品名 | 音の方向性 | EQ帯域数 | DI機能 | 歪みの質 | ライブでの使いやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| MXR M80 | ゴリッと芯のある音 | 3バンド | あり | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| AMPEG CLASSIC | ドンシャリ系 | 3バンド | なし | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| Sadowsky SBP 2 | ハイファイ系 | 2バンド | なし | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| ORANGE Bass Butler | ミッドに個性あり | 3バンド | なし | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| Behringer BDI21 | サンズアンプ系 | 3バンド | あり | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
ベースプリアンプおすすめ人気ランキング5選
第1位:MXR M80 BASS D.I.+

ベースプリアンプの定番中の定番です。 初めてスタジオでこれを繋いだとき、「音が太くなった」というよりも「音の芯がはっきりした」という感覚でした。
クリーンチャンネルとディストーションチャンネルが独立していて、フットスイッチで切り替えられるのがライブで重宝します。 ディストーションはベース用に低音がしっかり残る設計なので、歪ませても音が薄くなりません。
DI出力も付いているので、ライブでPA卓に直接送れます。 正直、この価格でプリアンプとDIと歪みが全部入ってるのはお得すぎます。

1台でここまでできるのはマジで最強!!!! 迷ってる時間がもったいないくらい、最初の1台にはこれで間違いないです。
プリアンプ+DI+歪みが1台にまとまった万能モデル
第2位:AMPEG CLASSIC ペダルプリアンプ

AMPEGのあのゴツい音がペダルサイズで出せます。 弾いた瞬間に「あ、AMPEGだ」とわかるドンシャリ気味のサウンドで、ロックやパンクをやってるベーシストにはたまらない1台です。
SCRAMBLER回路でオーバードライブもかけられるので、曲中のソロや盛り上がるセクションで歪みを足せます。 ただ、DI出力は付いていないので、ライブでPAに送るときは別途DIボックスが必要です。

AMPEGの音が好きな人にはドンピシャですが、フラットでクリーンな音を求めている人にはちょっとキャラが強すぎるかもしれません。
AMPEGのドンシャリサウンドをペダルで再現
第3位:Sadowsky SBP 2 V2

Sadowskyのベースに内蔵されているプリアンプを外付けペダル化したモデルです。 ブーストオンリーの2バンドEQで、音をカットする方向には調整できません。
この割り切った設計がSadowskyらしいところで、「ベースの良い部分だけを持ち上げる」という発想です。 弾いてみるとローとハイに程よくツヤが乗って、指弾きがとても気持ちよく鳴ります。
ただ正直、ぶっちゃけ歪ませたりガッツリ音を変える用途には向いていません。 あくまで「今の音をもうちょっとだけ良くしたい」というときに真価を発揮するタイプです。

ジャズやフュージョン系のベーシストには刺さる音だと思います。 ロック系の人が期待して買うとちょっとおとなしく感じるかも。
Sadowsky SBP 2 V2 ベースプリアンプ/EQペダル
Sadowskyベース内蔵プリアンプを外付けペダル化
第4位:ORANGE Bass Butler

ORANGEらしいミドルの押し出しが気持ちいいプリアンプです。 クリーンとダーティの2チャンネル構成で、ブレンドノブで両方のチャンネルをミックスできるのがユニークです。
クリーン側はフラットで使いやすく、ダーティ側はORANGEアンプ独特のゴリゴリした歪みが出ます。 ブレンドノブを12時くらいにすると、クリーンの芯を残しつつ歪みの倍音が乗って独特の太さが出ます。

ORANGEの歪みは好き嫌いが分かれるところですが、ハマると抜け出せなくなるタイプの音です。 ブレンド機能があるのでクリーン派の人でも使えるのが良いですね。
クリーンとダーティをブレンドできる2ch仕様
第5位:Behringer V-TONE BASS DRIVER DI BDI21

サンズアンプBASS DRIVER DIに似た回路設計で、価格は5分の1以下という驚きのコスパです。 正直、最初は「この値段で大丈夫か?」と疑っていましたが、音を出してみたら思った以上にしっかりしたサンズ系の音が出ました。
3バンドEQとDRIVEノブで音を作れて、DI出力も付いています。 プラスチック筐体なので耐久性に不安はありますが、「まずプリアンプを試してみたい」という入門用としては十分な品質です。

予算が限られている学生バンドマンや、プリアンプってどういうものか体験してみたい人にはありがたい存在です。 本家サンズアンプとは音が少し違うので、こだわる人は楽器店で聴き比べてほしいところ。
Behringer V-TONE BASS DRIVER DI BDI21 プリアンプ/DI
サンズ系サウンドを驚きの低価格で体験できる入門機
ベースプリアンプの繋ぎ方で音が激変する話
プリアンプはエフェクターボードのどこに置くかで音の印象がガラッと変わります。 基本的にはチューナーの後、他のエフェクターの前に置くのが定番の接続順です。
アンプのインプットに繋ぐ場合はアンプ側のEQとプリアンプのEQが二重にかかるので、どちらかはフラットに設定するのがコツです。 アンプのリターン端子に繋ぐとアンプ側のプリアンプをバイパスできるので、ペダルプリアンプの音がダイレクトに出力されます。
ベースプリアンプと一緒に検討したい周辺アイテム
プリアンプを導入するなら、パワーサプライとパッチケーブルは同時に見直すのがおすすめです。 ノイズの少ない電源を使うことで、プリアンプ本来の音質が発揮されます。
DI機能がないプリアンプ(AMPEG CLASSIC、Sadowsky SBP 2など)を使う場合は、別途DIボックスも揃えておくとライブで困りません。

プリアンプを買ったのにパワーサプライが安物だとノイズが乗ってもったいないことになります。 地味ですが電源周りは先に整えておいてください。
●筆者:宇佐美音楽機材や楽器アクセサリーの記事を中心に執筆しています。 楽器店スタッフやメーカー担当者へのリサーチをもとに、読者目線でわかりやすい情報を届けることを心がけています。 今回はベースプリアンプ5機種を実際に楽器店2店舗で試奏し、店員さんに売れ筋の傾向を取材しました。


